暑い日々が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか?
資金繰りコンサルタントの武田です
前回リスケ後の世界・1というものを書いたのですが、
そもそもリスケジュールとは周知のとおり会社が金融機関から調達している
資金の返済が厳しいということで
元金返済を据え置く、もしくは減額する形をとって
資金繰りを安定させ、経営を立て直すという目的で行われます。
平成25年3月に終了した金融安定化法は別名モラトリアム法案ともいわれ
言葉の通りの猶予期間であったといえます。
私の経験では金融機関がこのリスケジュールに対応してもらえる期間は3年程度であり
そこからは、もうそろそろということで元金返済をスタートすることを打診されるのが普通です。
といってもいきなり元の元金返済の金額を求められるのではなく
過去の財務的な実績、今後の方向性から返済額を計算し
(金融機関の目線としては15年程度での完済できる程度の返済額)
少しずつ返済をスタートすることを求められることが多いです。
さて、前回も書きましたが
このモラトリアム期間・・・・・
人間でいうと社会に出る前の大学生のような人生における猶予期間のようなものであり
さて、社会に出ましょうかといわれたときに、どう対応できるかでそのあとの方向性が大きく変わってきます。
パターン化すると下記の2通りとなるのです。
1・金融機関の言うとおりに返済をスタートできるぐらいまで収益性、財務内容が改善している状態。
2・モラトリアム期間に慣れてしまい収益性、財務内容が改善されていないので元金返済がスタートできない状態
この2つのパターンに分けられます。
では次回はその2つのパターンの会社に何が起こるのかお話ししたいと思います。