生薬の煎じ方は、色々あるかと存じますが、当院でご案内している生薬の飲み方についてこちらでご案内させていただきます。(1日分)

 

[ 準備するもの ]

・やかん(鉄・銅以外の素材のもの)または蓋のある鍋。1リットル以上のサイズがおすすめです。

 

※土瓶が一番最適です。他にはアルミ・ステンレス・ホーロー引きなども利用できます。

例えば、南部鉄瓶などは素材として向いていません。ですが、ステンレスのものは利用に適しています。

また、やかんが小さいと煎じている最中に吹きこぼれる事もあります。

 

・水 500~600ml

 

・菜箸またはトングなど(熱い生薬パック取り出し用)

 

[ 作り方 ]

準備したやかん(または鍋)に水を入れ、生薬のパックを袋から出さず、そのまま投入します。蓋をして強火にかけます。沸騰したらやかん(または鍋)の蓋を開けて、弱火で半量ほどになるまで30分~40分ほど煮詰めて、300mlくらいの出来上がり量になるようにします。生薬が水を吸うので30分ほど煮詰めていただけたら、だいたい300mlほどに出来上がります。

ただし、季節や水温で煮出す時間は変わります。

 

出来上がったら必ず熱いうちに、生薬入りのパックを菜箸やトングなどで取り出してください。

(温度が下がると生薬に有効成分が逆戻りすることがありますので、熱いうちにこしてください)

取り出す際、生薬の入ったパックにも薬液がかなり含まれておりますので、少し絞るようにして取り出してください。

※もし、煎じている途中でパックが破れるような事がありましたら、薬液を茶こしで漉してください。

 

[ 飲み方 ]

できあがった薬液を半量ずつに分けて、1日2回・朝夕食間に服用します。すぐに飲まない場合は冷蔵庫に保管し、服用前に電子レンジなどで温めてから服用してください。

エキス剤とは異なり、生薬から煎じた薬液は1日2回で服用していただくことがほとんどです。

 

お子様が服用する場合は、年齢によって目安量が違ってきます。

3歳児:大人の1/4量

6歳児:大人の1/3量

10歳児:大人の1/2量

 

以上、生薬の煎じ方と服用方法でした。
 

煎じるのは大変ですが、ご自身のお身体を慈しむ気持ちを持ちながら煎じてみてくださいね。