年老いて顧みる


どこで聞いたのか。
人生に存在するのは今と終わって行った今のみ。
ふと、何とも言えない焦燥感にかられる時がある。


終わった今を作り続けては捨てている。
歯を食いしばりながら、怠けながら。
怒りながら、笑いながら。
ふとに思う。
本当に今、確かに生きていたのか。