震災の被害はあまりしらない。
あの時は、まだ高校生だった。
もう少し西に住んでいたから、被害はガラスが割れる程度。
テレビの中では戦争映画さながら。
焼けた街を他人事のようぼんやり映していた。
神戸に移り来て仕事をし、色々な人と出会った。
色々な体験談を聞いた。
家が割れた。ビルが折れた。車も金庫も燃えた。
被災者の人々に朝から晩まで目覚ましを配った、など。
今も尚、傾いたままの街頭が神戸の港で語る。
忘れてはいけない、と。
沢山の人の想いが創り上げた街に暮らしているんだ。
12年後の神戸で少し誇らしく思った。
※神戸港震災メモリアルパーク