この三男はじつは結構ヤバい奴だ。
俺は宇宙人だと思っている。
宇宙人という比喩だが、「地球に根差してから間もない」ということだ。
この前、次男がその被害にあったw
おしゃれをして出かけるようなパーティがあったのだが、お気に入りだった靴がない。
どこを探しても、ない。
三男に聞いてみた。
「あー。新しくて、キレイで、使ってなさそうだったから体育館履きにした」
宇宙人の感覚は斬新である。
僕は説明が下手だから、あえて物語にして聞かせるね。
コインランドリーで乾燥機に洗濯物を入れ、30分ほど読書をしながら待っていた時のこと。
少女が入ってきた。
赤いワンピースを着たその少女、自分の容積ほどはあろうかという洗濯物が入ったカゴをせっせと運んで僕の前を通った。
僕は洗濯カゴを通路に置いていたので、人が通れるギリギリの幅を残しておいたつもりだった。
あくまで自分の主観であって、人によっては気を遣ってしまうかな?とは思っていた。
案の定、その少女は通る瞬間に僕に対して「すみません」と詫びたのだ。
はっとした。Σ(( ゚Д゚)
自分の心の狭さに、はっとした。
同時に、僕の半分も生きていないであろう少女のほうがよっぽど大人だと、はっとした。
そんな葛藤に遊ばれているうちに、少女のお母さんらしき女性が入ってきた。
家族の分なのだろう、独り身の僕のより大きい容量の乾燥機に洗濯物を投入した。
大抵のコインランドリーではそうだと思うが、乾燥機は100円硬貨がお好みだ。
しかし、少女とお母さんの財布の中には小銭が無かったようだ。
乾燥機は当然、動かない。
横に両替機があった。お母さんは少女に千円札を渡した。
何事も経験と自立のためと思った親心なのだろう。
そして少女は100円玉に両替するために両替機の前に立ち、千円札を投入した。
両替機は飲み込まない。僕は好きな本を読んでいたので、やり取りを耳で聴いていた。
二回目。しかし両替機は飲み込まない。
三回目。三度目の正直というではないか。
、、、両替機は飲み込まない。
その時僕はふと思い出した。
「僕の財布の中には500円玉が2枚あったな」
本を閉じ、財布を開けた。
あった。やっぱり。
僕は500円玉を2枚取り出し、
「その両替機、500円玉は入りますか?よかったら両替しますよ」
と少女とお母さんに尋ねた。
その時の少女の「ありがとうございます!」のトーンが高かったことと安堵の笑顔が記憶に残っている。
「君の未来は明るいよ。赤いワンピースの少女よ!」
僕の心が明るくなるのを感じた。
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少女とお母さんが去り、しばらくすると黄色いポロシャツのおばさんが入ってきた。
僕はまた好きな本を読んでいたので、本の先の様子をぼんやりと捉えていた。
丁度、仕事を終えたばかりの乾燥機があったようで、黄色いおばさんは速やかに中の洗濯物を備え付けのカゴに移した。
そして自分の洗濯物を投入し始めた。
その様子が僕には何となく目につき、「出し方も入れ方もガサツだなぁ」と感じていた。
その時、自動ドアが開き、白いポロシャツのおばさんが入ってくるなり、
「はぁ?勝手に開けてるし」Σ(( ゚Д゚)
と言った。
きっと終了時間を考えてコインランドリーに戻ってきたのだろう。
黄色いおばさんが、
「終了していたんで、空けさせてもらいました」(´・ω・`)
と言った。
白いおばさんが舌打ちをしながら僕の前を通った。
嫌な空気が通過した。
僕はドキドキしていた。
「言い争いにならないよな。やめてくれよ、僕は本が読みたいんだ。それにしても態度でかいな白いおばさん。膨張色だからか?」
そんなことが頭を巡って、本の内容は全く入って来ない。
僕は少し不機嫌になった。
すると救いのように僕の洗濯物を乾かしていた乾燥機の仕事が終了した。
僕は逃げるように(何も悪くないのに)せっせと自分のカゴに詰めてコインランドリーを後にした。
黄色と白の間に居ることがこんなにも嫌だったことは、今までない。
間だからクリーム色か?
クリーム色の気持ちがよく分かった。
って、そんなことはどうでもいい。
要は、見た目は子どもでも大人なひと。
片や、見た目はおばさんでも幼稚なひとが世の中にはいるんだって言いたい。
人は見た目では判断できない。中身がちゃんとしているほうが気分がいいよな。
でも、美人には目がない僕なので、その辺はよしとしておいて終わりにする。
好きな本が読みたいんでね。


