小冊子百味(ひやくみ)9月号に掲載の平野玲音さんのエッセイ、「ウィーン便り」54号のご紹介です。お写真もお話もウィーンの空気感が伝わってきます。
Vc平野玲音*Reine pur 第11回「モーツァルトとベートーヴェン」のお知らせ
のプログラムにまつわる作曲家やそれぞれの関係、作品についてなど興味深いお話が書かれています。演奏するモーツァルトは皆様おなじみのヴォルフガング・アマデウス・モツァルトの四男でモーツァルト2世として活躍された方です。読むと作曲家同士にも面白い繋がりがあり、曲目の理解も深まります。
モーツァルトのライバルとして描かれる作曲家サリエリはイタリアの出身で、その名を冠したピッツェリア・トラットリアの美味しそうなPizzaの写真もあります。(遊びに行きたい!)
下記の東京ーウィーン3重奏団の「ディヴェルティメント」のCDは昨年2015年に演奏されたライブ録音です。リハーサルを耳にした方が「是非録音をしてCDを」と勧められ、急きょ準備したそうです。私も会場で聞かせて頂きましたが、まるでウィーンで聴いているかのように心地よく音楽に包まれ、酔い、楽しませて頂きました。
そしてこの夏、私もこのモーツァルトのディベルティメント、変ホ長調を演奏する機会があり勉強しているとお母様の知種さんにお話したらすぐにCDを送って下さいました。何度聴いても素晴らしい演奏です。昨年聴いたコンサートの時の演奏や響きも耳に残っていて、とても参考になりました。
平野玲音さん「トリオ」ご報告と2016年の東京-ウィーン四重奏団
また、今年7月の、三重奏のメンバーにヴィオラのヴォルフガング・クロースが加わっての東京―ウィーン弦楽四重奏団(ウィーン風に奏でる最後のカルテット)も実に素晴らしく、深くて美しいコンサートでした。アンコールで演奏されたピッツィカートポルカ、他のポルカやウィーンにまつわる音楽もとても楽しく、こちらもCDになったら嬉しいですね。
7月18日、浜離宮ホール・四重奏コンサート終了後
にこやかに1枚ずつサインする玲音さん
ところで、9月に行った佐世保のコンサートではチェリストのお父様、平野秀清さんとご一緒で、私にとても丁寧にご挨拶して下さり恐縮しました。お話しして、玲音さんをとても大切に愛しみ、長くウィーンにいらっしゃるのを心配しながらも支え応援している様子が伝わってきて嬉しくなりました。素敵なご家族です♪
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「ディヴェルティメント」 東京‐ウィーン三重奏団
- ウィーンの光、東京に輝く!
- ――名教授E. メルクス門下の俊英、オーストリア各地で活躍する3人による奇蹟の一夜!
思わずほほ緩む調べはもちろん、美しき弦の響きに添えられた哀しみも魅力となる。親密な会話が聴こえてくる。ここには、慌ただしい時を過ごす私たちが忘れがちになる、音楽の息づかいがある。聴くというよりも、抱かれる趣。素晴らしい。
奥田佳道(ライナーノートより)