5月のハビブ・カヤレイ氏のマスタークラス・2014春
私は渋谷会場1回と杉並公会堂小ホールを聴講できました。
第12回カヤレイ氏によるマスタークラス2014春・プログラム
(曲目はこちらから ↑ )
これまでも何度も聴講しましたが、
いつもの美しい音、
本当に大切な根本的な教え、
先生の言葉がとても懐かしく、ほっとする時間でした。
「大切な事はとてもシンプルで自分のすぐ近く、自分の中にある。」
大切な事を思い出させ、導いて下さるのがカヤレイ先生のレッスンです。
普段ともするとその大切な事を見失い、忘れ、迷い、無理をし、誤る。
今回も先生の音楽や言葉、温かい人間性に安心し、感動しました。
そして導いて下さる人のいる事、導く事の大切さもとても感じたマスタークラスでした。
受講生の皆様のレベルも高く、以前に受講された方は明らかに音が変わっていて、成長しています。
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印象に残っているアドバイスを少し書きます。
・音楽は呼吸、ハートの中にある。腕の中にあるのではない。
外側(肉体)で弾かず、内側で弾くように。
・ヴァイオリンを持った時に別の人になっていない様に。
硬くなってしまわず自然に。
・部屋での練習がステージと同じ。
・弓は音の上に置く。強いと壊れてしまう。
軽い弓だけどいつも弦とコンタクトがある状態で。
・肩当ては付けたくなければ無くてよい。
ただ付けないで弾く技術を持たないといけない。
・Bowingの返しも同じコンタクトで。
最大限のレガートで音階練習をすると良い。
作曲家によっての曲の解釈や弾き方なども勉強になりました。
面白かったのは先生の作曲家のイメージです。
モーツァルトはオペラ、バッハは大聖堂のオルガンの前で作曲した音楽、ブラームスは海のイメージ、解釈が楽しくなりますね。
バッハのパルティータは、パッサカリア レ、♯ド、♭シ、ラ(d moll) この4つの音で作られているという事も勉強になりました。
聴講したハーピストの友人も
「今回もとっても良かったね!」と感想
日本が大好きとおっしゃるカヤレイ先生、
また次回の来日を楽しみにしています。