先月のヴィオラスペースの期間中
ウィリアム・プリムローズ(ヴィオリスト)が
1954年から74年まで使用していた銘器
グァルネリ1697年製のヴィオラが展示されていました
プリムローズ(1904~1982)はバルトークにヴィオラ協奏曲の
作曲を依頼した事でも有名な偉大なヴィオリスト
グァルネリはイタイアの弦楽器製作者
ヴィオラスペースのスポンサーでもある
弦楽器オークション会社・タリシオTarisio ロンドンから
7月、プライベートオークションに出品されます
「プライベートオークションで落札されたら、
しばらくは人目に触れないと思うので
たくさん写真を撮って」 と言って
自由に写真を撮らせて下さいました
世界に6挺(ちょう)しかないグァルネリ製作のヴィオラ
開始価格は3億円~とか!
ガラスが反射してしまいましたが
ご参考までに楽器の写真を載せます
裏板は1枚板、綺麗
※パンフレット
クリックすると大きい画像で見れます
詳しくは
http://okesen.snacle.jp/magazine/arco-6
プリムローズがこの愛器を手放すには
色々と経緯があったらしく、
プリムローズが晩年、
来日してご活躍していた頃の事と合わせて
私の先生の世代の方々はよくご存知でした
そして手放された後は 3代に渡り
ベルリンフィルの主席が演奏していたそうです
この貴重なグァルネリのヴィオラは展示されただけでなく
国際ヴィオラコンクールの本選2
(課題曲 バルトーク作曲・ヴィオラ協奏曲)
の入賞者選考~発表までの間の時間に
都響の主席ヴィオラの鈴木学さんが
紀尾井ホールのステージで演奏して下さり、
本当に美しい魅力的な音色を聴く事ができました
落札された後も、是非私たちに
素晴らしいViolaの音色で
感動の機会を与えて欲しいと思います