先週のチャンプスタジアム月例レースは、当日朝にトラブルありまして、サーキットまでは行ったものの、キャンセルせざるを得なくなってしまいました🥲



息子君にとっては全日本で手応えをつかんだ直後の地元レース。
楽しみにしていたと思うんですが、悪いことをしてしまいました🙇

 


ということでレースネタがありません。

なので今日はハイサイドについて考察してみたいと思います👍

 


全日本で段々ハイサイドしやすくなっていった四駆。



決勝前に秋元さんにアドバイスいただき、リバウンドを大きくするなど「逃がす方向で」対策をほどこし、事なきを得ることができました。

 


この「逃がす」というのはどういう意味なのか、考えてみました🤔

 


まず、コーナーリング中に車にかかる力を考えます。

(いろいろ簡略化しています)

 

 

コーナーリング中、車には遠心力(図中のF)がかかります。

 

(遠心力は、質量に遠心加速度をかけた値です)

(遠心加速度は、速度が速いほど、また、旋回半径が小さいほど(小回りするほど)大きくなります)

 

遠心力は横向きの力ですが、重心が高いと車体をロールさせる力にもなります。

これをロールモーメント(Mとします)と呼びます。

ロールモーメントが大きいほど、ハイサイドしやすくなると言えます。


(ロールモーメントは、遠心力に路面(タイヤ接地面)から重心までの高さをかけた値です)

(だから重心が高いほどロールモーメントは大きくなります)

 (タイヤは十分にグリップしている前提です)

 

では「リバウンドが小さい」極端な状態として、

「リバウンドがない」(ついでにいうとバウンドもしない)状態を考えてみます。


ガチガチのサスペンションです。

 

 

次に「リバウンドが大きい」状態を考えてみます。

 

 

もちろんリバウンドもバウンドも全くないっていうことはないし、


ロールモーメントがすごく大きければリバウンドが大きくても

ハイサイドしてしまいますが、原理としてはこういうことなんじゃないかと。

 

 

それからリバウンドの大小だけではなくて、別の方法でもロールしやすいようにセッティングすれば、同じ原理でハイサイドしにくい方向に持って行けると思います。

 

実際、全日本のときもリバウンドを大きくするだけではなくて、ダンパーオイルも粘度の低いものに変えて、サスが速く動くようにしました。

 

ということで合ってますかね?

 

できることなら、根本的に重心を下げてロールモーメントを小さくしたいですけどね。



 

あとは余談です🍵


ラジコンカーにかかる遠心力とかの力って、車のサイズ(スケール)に対してすごく大きいと思います。それは速度がすごく速いからです。

 

よく議論になったりしますが、実車とラジコンカーの違いって、これが一番大きいと思っています。

 

1/10バギーでも30km/hくらいは出てますよね?(もっとかな?)

1/1スケールで考えたら300km/hです。ツーリングカーなんてそれ以上ですよね。

 

加減速の大きさもそうです。加減速するときは車の前後方向に大きな力が作用します。

 

だからラジコンカーって車の性能ぎりぎり、もしくはそれを超えた領域で走行するのが普通なんですよね。

 

そういった極限状態の車を操縦しなければならないし、自分が走りやすいようにセッティングしなければならないので、

とても難しいし、すごくおもしろいんだと思います。

 

以上、唐突に持論を展開してみました。


では~👋