目指せ! シューペル・ランドヌール

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ブルベほかロードバイクライフのブログ

舗装道路を高速で走ることに特化し、そのために無駄なものを削ぎ落としたロードバイクにはフェンダー(泥除け)がついていません。しかし、ブルベのような長距離サイクリングでは、途中で雨が降り始めることもあるでしょうし、何ならスタート前から雨、ということもしばしば起こります。ロードバイクにフェンダーを付ける意義としては、ライダー自身が雨に濡れることを防ぐことによる疲労と汚れの低減、バイク本体をはじめとする各種機材の汚れ予防、集団走行時の後続者への配慮、といったところでしょうか。

 

2016年ごろ、フェンダーを使っていたことがあります。BBBのスリムガードフェンダーです。タイヤとフィットした見た目で「フェンダーついてます」感が少なく、それでいてタイヤ周長の3分の1ほどを覆ってくれますので、水ハネ防止には大変役に立ちます。ただ、リムブレーキ車専用で、フェンダーの台座金具をブレーキキャリパーと共締めするので、ディスクブレーキ車には使えません。このフェンダー、なぜ使わなくなったかというと、トレックエモンダSL6(2016モデル)に装着するとタイヤとのクリアランスが狭くて、25Cタイヤを履くとフェンダーとタイヤが当たってしまうからです。一度25Cタイヤを履いてしまうと23Cには戻れなくなってしまったので、あえなくこのフェンダーはお蔵入りということになり、フェンダー無しで自転車に乗る暮らしが長く続いていました。

 

時は経って2024年、フルフェンダーほしい熱を胸の奥に秘めつついたところ、のざ@ノズトフさんのツイートによさそうなフェンダーを見つけ、紹介してもらったのが、ゼファールShield R35でした。フォークとシートステーに取り付けるもので、取り付け位置を調整すればタイヤと干渉することなくタイヤに近づけることができ、水ハネ防止の恩恵を大いに受けられそう。

 

取り付けてみました。一見悪くなさそう。

 

写真では取り付け角度が調整不足でフェンダーとタイヤが干渉しているように見えますけれど、フロントはまあまあ問題なしです。タイヤとダウンチューブのクリアランスが狭いので、角度調整の幅が狭いのがちょっとした悩み。

 

リアも取り付けてみました。結論から言うと、付属の部品だけでは運用は難しいです。シートステーにフェンダー基部を取り付けて支えるのですけれど、重心が取り付け位置から後ろにありすぎて自重で下がってきてしまい、タイヤと干渉します。トレックエモンダSL6(2016モデル)は、シートステーが細すぎる(断面は長径15mmくらい、短径10mmくらいの楕円形)のも原因です。直径(長径だけでも)25mmくらいあると問題なく取り付けられそうです。シートステーに何かを巻き付けて径を太くしておけば、使えるかもしれませんけれど、そこまでのアイディアと努力には残念ながら至りませんでした。

 

取り付けに少し手間がかかることも運用を諦めた理由の一つです。フォークとシートステーの取り付け位置に下地となるゴムシートを挟みながらフェンダー基部の部品を巻き付けておいて、フェンダー側の部品を差し込んで六角レンチでネジを締めていく、しかもバイク側につける部品は単体では装着したままにできない(フェンダーを外すと一緒に外れる)・・・みたいな、文章ではほとんど伝わらないような方法で脱着する必要があります。

 

こんな大変な思いをするくらいなら、今までどおりサドルバッグにフェンダーの代わりを務めてもらおうと思った休日の午後でした。

 

決して製品に不具合があるということではなく、私のバイクには上手に取り付けることができなかったという話です。

 

おわり