村上春樹さんの翻訳本ということで、興味を持ち、読み始めた本です。
心臓を貫かれて/マイケル ギルモア
¥2,957
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僕の兄は罪もない人々を殺した。何が兄の中に殺人の胎児を生みつけていったのか?―四人兄弟の末弟が一家の歴史に分け入り、衝撃的な「トラウマのクロニクル」を語り明かす。暗い秘密、砕かれた希望、歴史の闇から立ち現われる家族の悪霊…殺人はまず、精神の殺人からはじまった。村上春樹渾身の翻訳ノンフィクション作品。(「BOOK」データベースより)



人は、どのようにして殺人者となるのか。


まず、時代背景、宗教的な背景が語られ、母親や兄や本人を知る古い友人などの証言をたどる形で、長きに渡る家族の歴史が語られていきます。始まりは、ひとつの家族が背負わなければならなかった重荷を語るものであり、同時に、アメリカという国が、かつての略奪と殺戮、弱者への虐待の歴史の上に建っている国であることを思い起こさせるものでした。


身震いするほど恐ろしい暴力が、日常的に行われる家庭の状態。お互いが切実に愛を求めていながらかなわず、お互いをずたずたに傷つけずにはいられない。


殺人者となった兄ゲリーがおかれた、あまりにも過酷な境遇は、末息子であったため父親からの暴力を受けることなく成長した著者マイケルにとっても、はかりしれぬ恐怖と苦悩を負わせています。


なかなか読みすすめるのには、いろんな意味で忍耐が必要です。しんどいです。でも、あとにひけない気持ちで読み進んでいます。


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山口は連日の雨で、ジョギングもままなりません。早く晴れてくれないかなぁ。