美沙子の清々しい笑顔を見ているとこちらまで心が軽くなってきます。

そして、ボクも何だか告白がしたくなってきました。

「美沙子、ボクも美沙子に話さないといけない事あるんだ」
「えっ、まさか?」

「うん、実は離婚してたんだ」
「うそっ」

「うそだよ」
「ひどいっ、もう!」

「会社で、美沙子の事、天女って言い始めたのボクなんだ」
「そうなんだ・・」

「ごめんね。僕達の職場にはありえないほど綺麗な人が突然来たんで、
 ついそう言っちゃったんだ。それに、何だかよく分からない壁があったんだよ。
 天女は綺麗だけど人間じゃないでしょ。そして、いつかまた天に帰っちゃう」
「そういう意味もあったんだ」

「でもね、さっきボクが美沙子にかけてあげた言葉で、ボク自身が気付いたんだ。
 美沙子もボクと同じ普通の人なんだって。悩んだり、泣いたりするんだって。
 何もボクと変わらないんだって」
「ありがとう」

美沙子はまた涙を流し始め、その涙をボクが貸してあげたハンドタオルでふき始めました。
ボク自身が美沙子の美しい頬に触れたような気がしてドキドキしました。

(つづく)

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