先に申し上げておきます。本日の写真はヘボ写真です。
不鮮明です。肝心の鳥さんがよーわかりません(おいこら)。
でも、ようやっと、ちまっとだけども一応写真に収めることが出来ので、ご紹介させていただきたく載せてみます。

昨日のキボシホウセキドリさんのお仲間である、ミドリホウセキドリ(Forty-spotted Pardalote)ちゃんです。
世界でもここタスマニアにしか生息していない、タスマニアの固有種です。
そして、悲しいことにタスマニアでも、もう数か所でしか見ることが出来ません(見ることが出来るといっても、本当に運でしかない)。
理由は簡単。生息地の破壊。
このミドリホウセキドリちゃんは、ユーカリの一種、Eucalyptus viminalis(通称ホワイトガム、マナガム)の林がないと生きていくことの出来ない鳥さんです。ご飯もこの樹に頼っています。巣もこの樹の洞に作ります。――この樹がないと、本当に生存が不可能なのです。しかし、人間は開発のため、ホワイトガムの林を破壊しつくしました。
結果。ミドリホウセキドリちゃんは、ブルーニー島、マリア島、キングストンという町の近くのカンサベーションエリア、フリンダーズ島でしか生息が確認されなくなりました。
実はtazdev、何度かキングストンのカンサベーションエリアには足を運んでいるんですよね。やっぱりこの鳥さんに会いたかったから。――結果は全てスカ。お仲間のキボシさんや、ホウセキドリさんには出会うことは多々ありましたが、この子は無理でした。
マリア島に行ったときに実は声を聞いたり、あ、あれかな!?という子は見ました。が、生息部分がホワイトガムの最上部あたりで(葉っぱが生い茂ってるとこ)、加えてちょこまかちょこまかぴょんぴょこぴょんぴょこ一ヶ所にとどまってくれない、せわしい子なので、写真に撮っても何コレさっぱり分かりません\(^0^)/という状態の写真しか撮れておりませんでした。

が、今回。ようやっと、「これぞミドリホウセキドリちゃんです!!」と言える写真が撮れました(ヘボだけど)。
一応とあるサイトでコロニーのある場所を下調べしておいて、数か所に大雑把に目星をつけてはいたのですが、その一ヶ所で。
ああ、今回もやっぱりハズレかなーと帰ろうとした、その時。ちょっと物悲しげな、特徴的なさえずりが聞こえました。
おや、これは絶対にいる!!!慌てて頭上を確認。すると……かなり上の方で、ぴょっこぴょことはしゃぎまくってる小さな影が!!
そしてさえずりの発生源は間違いなくあの子!!
――慌ててシャッターをパシャパシャ。300MMのレンズを最大限に使ってパシャパシャ。
それでもなんとか色と形が確認できる程度の写真しか撮れませんでしたが。一応は、撮れました。

――前置きが長くなりましたね。
ということで、ご紹介いたします。
数いるホウセキドリの仲間の中でも、一番遭遇が難しいだろうと思われるホウセキドリちゃん。ミドリホウセキドリちゃんです。


世界の隅っこ。
真ん中にちょーんといる、ホッペが黄緑色の子。これがミドリホウセキドリちゃん。
トリミングしてるので、ちょい画像が粗いです……orz


世界の隅っこ。
縦と横が間違ってるわけではありません。
重力に逆らって(?)、リボンと呼ばれるユーカリの樹皮に、横に止まってるだけなのです。

tazdev