本日はオタク語りになりますので、苦手な方は回れ―右ー!!


















改行中(・ω・)(・∀・)(・ω・)改行中



















本日のタイトル「一人でも恋はできるから、もう泣かない」。
これは「ゴーストハント・7 扉を開けて」という小説の、最後の文章です。
ヒロインである少女の言葉なんですが、これがもうグッときて……っ!!!

アニメ化もされた十二国記や屍鬼で知られる小野不由美先生。
実は彼女の作品で、最近まで購入することがほとんど不可能に近かった作品がありました。
「悪霊シリーズ」。講談社のティーンズハートレーベルから出版されていた、少女向けのライトノベルです。
大まかなあらすじは、ひょんなことから、ごく普通(?)の高校1年生である谷山麻衣が、渋谷サイキックリサーチ(SPR)という事務所でバイトをすることになる、というものなんですが。
――実はこのバイト、色々とヘンでして……。
超絶ナルシストで規格外の美貌と頭脳を持つ16歳、通称ナルシストのナルちゃんという上司をはじめとし、同僚であるリンは無口、無愛想、謎だらけ。歌って踊れる密教僧の滝川法生(通称ぼーさん)にボディコン巫女の松崎綾子、ゆかいな関西弁を操る童顔金髪碧眼神父のジョン、日本人形みたいに美人でプライド高ーい霊媒師、原真砂子と、仕事を通して出会う人たちは個性が強烈。
そしてSPRの仕事内容は「幽霊を調査して科学的にどんなものか証明してみよう」という、前代未聞の仕事内容ときたもんだ。
それゆえ、麻衣は毎回のごとく色んな心霊現象を体験していっちゃうことになっちゃいます(ついでに変な夢も見始めることに)。
付けくわえて実は皆さま、麻衣を含めて、色々と謎や秘密も隠し持っておりまして。物語が進むにつれて、だんだんとそれも解明されていくことに……!?
――まさに少女向けライトノベルの名前を被った、本格派ホラー+ミステリー小説!という作品。
……が、いろんな事情で長らく絶版状態に。すると、ファンの間でプレミアがついて古本屋にもほとんど出回らなくなり。
おかげでこの作品を少しでも味わいたいというのなら、いなだ詩穂先生のコミカライズ版「ゴーストハント」(アニメ化済)で追っかけるしか方法がない!!という状態が、ここ数年ずーっと続いていたのです、が。
2011年1月から、タイトルも一新して「ゴーストハント」となり、内容完全リライトで順々に発刊が決定!!10年近く待ってたファンは狂喜乱舞!!大歓喜!!
……はい、もちろんtazdevもゲットしてきましたヨ!!
そして、読み終わりました。

この作品。
本当にホラーでありながら(夜寝られなくなる場合も?)、ミステリーでありながら、すごく切なくて悲しく、そして優しく暖かい物語すぎでした。
ホラーを除けば、まさしく一人の少女の成長物語でした。

こっからネタバレ有。ご注意アレ。(反転でどうぞ)
最後のジーンと麻衣とのやりとりが……っ!!
恋をしてたのは、想っていたのは、本当は既にこの世にはいない人だった。
でも、彼が亡くなっていなければ、この出会いすら無かった。
たった高校2年生でそんな悲しすぎる恋をしてしまった麻衣。
彼女が幸せをきっちり掴めるハッピーエンドが読みたいよ、小野主上……っ!!

あ。ちなみに、続編として、「悪夢の棲む家 ゴースト・ハント」という作品があります(多分こっちも絶版中)。
自分はこっちから読んでしまっていたので、思いっきりネタバレを食らってましたw