昨日、実家の父からメールがありました。
タイトル「空ちゃん」。
日本の実家に残して来ていた、ウサギの「空(くう)」の死の知らせでした。
もう、年も年だったので、一応の覚悟はありました。
でも読んだ瞬間にいろんな思い出が溢れて来て目から涙が……。
空との出会いは、一番最初の就職先でのことでした。
そこで飼っていたウサギに子供が生まれ、その1羽が空ちゃんでした。
気がついたときには片足の指が1本しかないという障害持ちながら、兄弟の仲では一番ヤンチャ。
目が開かないうちからもぞもぞと動きまくっては、他の子たちが、母ウサギが作った藁の巣でいい子にしてるのを余所に、1羽だけ巣から抜け出しては、小屋の扉を開けた瞬間、たまにころりーん。と転がり落ちてくるという、脱走癖ありの問題児。
目が開き、ふわふわ毛玉になってもヤンチャぶりはなかなかおさまらず、いつしか自分のお気に入りに。
そして、乳離れした時に障害持ちだからとゆずってもらい、我が家のペットになりました。

特技は穴掘り。びっくりしたときの三角飛び。
好きなものは何故か柿の葉。
チャームポイントは左右で違う耳の色。
たまにお気に入りの場所で大の字になって寝るので、お前は本当にウサギなのか?と突っ込みをば。

ここ最近、動きがのろくなった。お気に入りの場所に登れなくなった。などと、両親からメールをもらっていたし、もう8年ぐらい生きていたので、そろそろヤバいかな……と思っていた矢先のメールでした。

もう日本に帰っても、君に会えないんだね。
途中で海外に渡ったため、世話を父に任せて責任放棄状態になった、アホな飼い主でごめんね。
出会ってくれてありがとう。
ばいばい、空ちゃん。

世界の隅っこ。