世界の隅っこ。
窓には無機質な鉄格子。
その向こうには広い世界が広がっている。
昔、収容された囚人が見た景色。

この景色を見て、囚人は何を思ったのだろう。
海の向こうの、懐かしいイギリスのことを思ったのか。
それとも、見たことのない異国の地に驚いたのか。

手を伸ばせば、鉄格子の向こうには新しい世界があった。
しかしそれは、いくら望んでも手に入らない、自由だった。

tazdev