オーストラリアは古い大陸だ。
タスマニアも太古の島だ。
そして、ブルーニー島もやっぱり、いにしえからの「何か」が眠る島だ。
ジュラ紀の大地に生えたのは、樹齢数百年の木々だった。
ジュラ紀の岩肌に住みついたのは、まだ年若い海鳥たち。
太古と昔と現在とが入り混じる、不思議な光景。
見降ろした景色は、何万年もの間に、目まぐるしく変わっていった。
でも、見上げる空はきっと、何万年、何千年と変わらぬ姿だ。
何万年という歴史を刻み、上下の世界を見つめてきた岩肌たちは、
2つの世界のスピードの違いをどのように感じるのだろう。
ここの岩は生きているのだ。
大きく息をしてそう私たちに教えてくれた。