その声の奇特さが故、悪魔と名付けられた、ある生き物たち。
今では「絶滅」という「地獄」に続く道を少しずつ、ゆっくりと進んでいる。
野生のTasmanian devilたちは、もしかするとあと10年後には絶滅しているかもしれない。
Devil Facial Tumor Disease。
突如現れた、タスマニアデビル固有の謎の病気。原因不明、治療法不明、致死率100パーセントの奇病だ。
動物園の小悪魔たちは、絶滅を防ぐための飼育下の繁殖という、彼ら自身の未来を背負って生きている。
かつて、己等の手でTasmanian tigerを絶滅させてしまった愚かな人間たちは、今度こそ、その罪の償いをすることが出来るのだろうか?
お日様ぬくぬく。気持ちのいい日。
だからちょっと昼寝させてね。
見つめる運命(さき)は、天国か地獄か……