幕府と朝廷の中が険悪になる中、幕府は何とか朝廷とうまくやっていくために、時の将軍家茂の、嫁に、孝明天皇の妹である、和宮を将軍の嫁に、迎えて、融和を図ろうとするのです。
いわゆる公武合体論です。
この和宮さん、すでに婚約者が決まっていたのに、強引に、家茂に嫁がされることになります。
その時朝廷側にはあの老獪な、岩倉具視がいて、表面的には結婚で公武合体を装い、密かに、今後、内政や、外交の実験を朝廷側に取り戻そうとします。
そして、幕府に、通商条約の破棄を条件に、和宮の降嫁を許します。
幕府のほうも、今すぐ、外国と戦うことはできないが6から7年後には武器も充実させて、攘夷を行うと約束します。
これで、井伊大老の通商条約締結から始まった幕府と、朝廷のいざこざがとりあえず、落ち着くことになります。
和宮はいやいや、嫁いだにも関わらず、健気に、武家の嫁として勤め上げます。
鳥羽伏見で、幕府が負けた後、徳川慶喜が西郷や大久保らに切腹させられそうになった時も、何とか慶喜の助命を嘆願します。
西郷らは、和宮も賊の一味と罵り拒否します。
西郷らは尊王とか言いながら、仮にも天皇家の人間を、そのように扱うのですから、はたして、どこまで尊王なんて考え方があったかという事なりますよねえ。
自分たちの野望のため、勝手に都合よく尊王とか言っているだけなんですね、結局。
つづく・・・
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