以前、アメリカで非常に盛り上がっていたレースシリーズ
「IMSA」ってご存知ですか？？
ヨーロッパを中心に展開したのが、グループCですが
アメリカで同様のレースだったのが、このIMSAです。
現在は、アメリカンルマンシリーズ（ALMS）になりました。
グループCと大きく異なる点は、燃費制限が無くてスプリント色が
強かったことと、プロトタイプ以外はいかにもアメリカ的な
マッチョな車達が出場していて、魅力的なレースでした。
学生のころ、ラグナセカで開催されるレースの中で一番楽しみに
していたレースでした。
代表的な車を紹介します。GTPクラスから。
まずは、ニッサンGTP-ZXです。
ジェフ・ブラバムとチップ・ロビンソンと言うドライバーが
乗っておりました。
何回かシリーズを獲ったと記憶しております。
そして、イーグルトヨタです。
ダン・ガーニー率いるオールアメリカンレーサーズと言う
チームで、
ドライバーはファン・マニュエル・ファンジオⅡ（あのファンジオの甥）と
PJジョーンズ（パーネリ・ジョーンズの息子）と言う
今思えば非常に豪華なチーム編成でした。
エンジンは、お得意の３SGターボ。かなり速かったです！
ジャガーXJR14です。
これはスポット参戦でしたが、軽いこともあって
当然その他のターボ勢より圧倒的に速かったです。
ドライバーは、デイビー・ジョーンズがレギュラーで、
ラグナセカ戦だけ、アリー・ライエンダイクが乗りました。
当時ライエンダイクはインディーカーでもTOPドライバーで
そのパフォーマンスに期待されましたが、
XJR14が右ハンドル左シフトと言うプロトタイプには珍しい
レイアウトだったため（通常右シフト）、左手でシフトしたこと無い
ライエンダイクが、コーナー中に何度もシフトミスしてしまうと言う、
珍しいトラブルが起こりました。。
この車を知っている人あんまりいないと思うんだけど、
マツダRX792Pです。
ルマンで勝った787Bとは別物で、IMSA専用に開発された
車両でした。エンジンは同じ4ローターでしたけどね。
スタイリングは、IMSA/グループC含めて一番カッコよかった
と個人的には思っております。
4ローターのエンジン音は、本当にハンパ無いほど
うるさかったです！！！耳を塞がないと見ていられないくらい！！
でも、確か1年だけでお蔵入りしちゃったんですよね。
IMSAのレギュレーションもオープンプロトに変わって
行く頃で、ちょっとかわいそうな車でした。
そして、GTOクラスです。シルエットは市販車に似せているけど
パイプフレームでできた車両でした。
ヘッドライトをイラストにして、シールを貼っているところが
好きでした。
その代表選手が、300ZXです。
4.5リッターV8に換装されていて、非常にアメリカンな
雰囲気満点の車両でした。
ドライバーはスティーブ・ミレン。
こちらがライバルだった、オールズモビル・カトラス。
もう今や、このブランドも無くなってしまいましたよね。。
あと、やはりRX7ですよね！！
このRX7は4ローターを載せていて、大排気量車を
向こうに回してチャンピオンを獲った実績があります。
ドライバーはプライス・コッブって言うドライバーだったと
思います。
そのほかにもマスタングやカマロ、また1990年ころ出ていた
アウディなんかも魅力的でしたよね！！
今のレースシリーズには無い、豊富な車種バリエーションと
見た目のカッコよさが魅力のシリーズでした。
こういうプロトタイプのレースは、個人的に非常に好きなので
今月末に岡山で行われる、アジアンルマンシリーズにも
できれば見に行ってみたいんですけどね。。
何で富士でやらんのかな。。。
