PCにストックしてある情報を見直していて
2010年電子書籍、2011.3に病理組織学誌に発表された論文の一部を見つけた。
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病理組織学 2011年3月; 58(4):509-16。doi:10.1111 / j.1365-2559.2010.03649.x。Epub 2010 9月21日。
落屑性間質性肺炎
Tazelaar HD 1、ライトJL、チャーグA。
作者情報
抽象
落屑性間質性肺炎(DIP)は特発性間質性肺炎の最も稀なものの1つです。それは、間質性炎症および/または線維症に関連する肺胞空間におけるマクロファージの大量の蓄積を特徴とする。マクロファージはしばしば淡褐色の色素を含み、喫煙との関連のために「喫煙者のマクロファージ」と呼ばれてきた。リンパ節は一般的であり、まれではあるが異なる好酸球浸潤がある。DIPのほとんどのケースはタバコの喫煙が原因ですが、麻薬やマリファナの煙を含む他の吸入剤も同じ病気を引き起こすことがあります。呼吸性細気管支炎 - 間質性肺疾患(RB-ILD)は密接に関連したプロセスですが、可能であればDIPから分離し続けるという予後の理由があります。DIPと線維性非特異性間質性肺炎(NSIP)との関係については、まだ明らかにされていない。DIPの予後は線維性NSIPの予後よりも有意に優れているように思われるので、2つの間に形態学的な重複があり得るが、それらを1つの疾患に併合することは重要な予後情報を隠し得る。大部分のDIP患者は治療により改善するが、一部の患者は進行性の不可逆的線維症を発症する。
©2010ブラックウェル出版社。
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2010年の論文が今も生きている。
現在はDIPとRB-ILDは別疾患として切り離されている。
DIP研究が進めば予後の優位部分を生かすことが出来る。
勿論、NSIP以外の予後不良部分への改善策が見いだされるかもしれない。
ただDIPは少なく病理検査に応じる者は希であると思われる。
前記事で触れたヒトゲノム解析によるオーダメード医療の技術が
これにも応用できないだろうか。
※剥離性と落屑性の表記があるが同じものでDIPです。
なお、2018年に特発性間質性肺炎ガイドラインが変えられたが
勉強不足で良く判りません。
病理組織学、高分解能CT(HRCT)を使用した診断基準。
UIPとそれ以外計3パターンが4パターンに分類された迄はうっすらと。
抗線維薬の記述が目に付きました。
※間質性肺炎メモ 追記1.1(2018.10.23記事)の
疾患7タイプ(現在は9タイプ)と病理タイプを決定する前の仕分け方法。
分類が大切と云う記述は長井苑子署「間質性肺炎・肺線維症」にも書かれています。
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