これは新米タクシードライバーの日記です。


保証給

新人タクシードライバーには保証給なるものがある。

これは会社によって異なるが、

車が動いていた時間、距離、営収

これらどれかが一定を日々超えていた場合支給されるとのこと。


俺は普通に勤務していればそれらは超えられると聞いていたが、昨日『足りていない日がある、これでは保証給がなんともいえない』と伝えられた。



どういうことやねん


俺は推奨されている休憩時間も割き、客に捕まるようにわざと遅く走っていたり、信号にわざとつかまったりと、街で小技を使い続けていたが為に、キロ数が伸びてはいなかった。


いや、待て待て、ただ走ればいいって問題じゃなかろうに。どうしたら客につかまれるかを考えたほうが営収あがらんか。


どうなることやら


ただ距離を伸ばすだけなら客のいない過疎地を猛スピードで走ればいい、ただそれでは営収いかんじゃろが。


うちの会社はわりとその辺は多めに見るということだが、まるでサボっているかのように思われてもしゃくだ。


営収上げるためにわざわざ信号に捕まっていたこと以上に走行距離大事なんか?


そんなわけで、今日は昼の落ち着く時間に過疎地を猛スピードで駆け抜けた。


意地


今の自分の勤務は24日間働くスタイル。

ただ、休みが少ないために無茶をしやすい。

ということで21日勤務にかえることにした。

21日勤務にすることで休みも得られるし、時間も伸びるので上げやすい。

もちろん勤務体系をかえることにより、保証給はなくなってしまうが、営収とりたい自分としては、がむしゃらにやるならそっちの方が休みも多いし、いいと思った。


やるしかねぇ


タクシードライバーをこれからやられる方の目安としてだが、研修期間ははっきりいって給料など無いに等しい。

俺の場合150万くらいあって研修期間の数ヶ月しのげたものだ。

これがかなりきつかった。

手をつけたくない貯金には手をつけてないので、なんとか耐えぬいてきたが、早く保証給制度外して自分で稼げるようにならないとヤバいと思った。

保証に甘んじてぬるま湯に浸かってたらきっと死ぬ。だから速攻で全ての無線を解放し、すぐにでも取り返さないといけない。




はっきり言っていままでのクソ給でそれを取り返すくらいの勢いならここで力を発揮できなければ終わりだ。

やるしかねえ。


振り返り


タクシーは最初は雀の涙ほどの給料が続く。

その代わり、やった分は上限なく間違いなく自分に返ってくる仕事でもある。だからもう何が何でもやるしかない!

無線解放されてからの1ヶ月間死ぬ気でやってやるよ!!

毎月決められた額程度で生きたくないからこの職を選んだんだ。だからどんだけでもやってやる!


って思った一日だった。