昨晩は一悶着あり、寝不足で目が覚める。

毎日朝が早いというのに、これはなかなかこたえる。


試験

今日は朝からいくつかの試験があった。

かなり時間をかけてこのあたりの近郊の名称を覚えたからそれなりに自信がある。


研修部屋に入り、ホワイトボードに書かれた文字を見る。


100点以下は不合格で再試という謎の文字

何かの見間違いかと思った。


それでも満点を取る自信があるほど勉強した。


テストが開始されると周りから激しくペンで描きなぐる音が鳴り響いた。


『できた人から持ってきてー』


別に急ぐ必要のないテストだったが、早く出せばかっこいい的な感じに思ったのでダッシュで書いて提出した。


『はい、採点しますねー、あれ、1箇所書いてないよ?』


俺は目を疑った。


いくつかある中の問題の一つを完全に見逃していた。

むしろ今までここの箇所に穴埋め問題があることにすら気づいていなかったため、回答すら知らない。


嘘だろ、、、


『書き忘れたなら言葉で言って、正解なら特別正解にしてもいいよ』といわれた


かといって正解を全く知らない。

やべぇ、、


すると、俺の前に提出していた人の答案用紙が机に置かれたままになっている。


俺は教官が下を見ている隙にガン見した。


しかし、どれだけ目を凝らしてもなんて書いてあるのか達筆すぎてわからない

赤ペンで丸にはなっている。

しかしアフリカ人並みの視力を持つ俺でさえわからない。


なぜそんな達筆に書いてあるのだ。文字数くらいしかわからない。


仕方がないからとりあえず当てずっぽうで答えてみた。


『…はい、正解です。』


え!!まじか、嘘だろ!!!奇跡が起きた。スター


全問満点だと100点以上あり、なんとか合格した。



居ない

ここ数日、研修センターに来ていない同期がいた。

今日の相棒に『最近あの人見ないね、休みかな?』といったら

なんか辞めたらしいすよ』と。


めちゃくちゃびっくりした。

彼がいた最後の日、俺は一緒に路上を回っていた。

この人は完璧になんでもこなすなぁと思っていただけに、この時点でリタイアしたことがびっくりだった。


最後の日、もしかして俺何かしてしまったかな…??まさか俺のせい??

……思い当たる節はなかった。



確かに研修センターに入って2日目に自信がないという話を彼から聞いていたが、あれだけスラスラとこなしていた人がなぜ、、


ともに卒業を喜びたかっただけに少しショックだった。


ドライブ


今日は道を覚えてのドライブだ。


接客トークがないので今日は気持ちが楽だった。

しかも今日の相棒はよく喋るタバコ仲間。

若くして前職エリートだが、夢を持ってドライバーに転職したらしい。


彼は実に変わり者で面白いし、気が合う。

生きているうちにやりたいことは全てやりたいそうで、今のブームは闘犬とバトルがしたいらしい。

いったい何が彼をそうさせるのか…




というわけで、本日は彼と教官と3人でドライブ。


今日の教官は第一印象『めっちゃ喋るおっちゃん


他のグループは出発しているのに、我々のグループはトランクルームを開けた状態で永久に教官のお話が。


『とりあえず車に乗りたい…風が強くて…さ、寒すぎる』


最初は話が多いなぁとおもってた教官、これが当たりだった。めっちゃ話がツボにハマる。

あとでゆっくり話すとしよう。




知らなかった道も段々と頭に地図をうかべれるようにもなり、自分の中での成長を感じた。

ナビよりもいいルートを頭に思い浮かべ、お客様の望む最短ルートを考えながら走った。




そして一緒に乗っていた教官から、

今までこの業界であった話などを聞くと、色々面白い話も聞けた。


ドライバーは事故の危険だけでなく、人の危険性もある。

刃物や金属バットで脅してきた強盗の話や、

理不尽に暴力を振るわれた事件など。


研修生はやはりこういうわけわからんハジけた連中には当たりたくないと思っている人が多い。

中には当たって、その人を徹底的に丁寧に接客したらどうなるか試したいという、もっとハジけたドライバーもいるが笑


けど、酔っ払って気がたかぶったとしても、みなさん、タクシードライバーに暴力や暴言はお気をつけください。



その人が殴られたときは慰謝料がかなり多額だったそう。仕事せんでも生きてけるほどだった。

俺と相棒はその話を聞いて

『嫌な気持ちだけで終わるくらいなら、殴られてしばらく過ごせるほどの大金を手に入れるのも悪くない』となぜかおもってしまった。



ドライブレコーダーもついているし、証拠は絶対に残る。

今の時代タクシーはさらに結構なセキュリティに守られてるので、強盗は瞬時に警察にパクられるそうですよ。


これから試そうと思ってる方は人生ぶっ飛ぶからやめときなさいね



あと残りもわずか


この研修も残りあとわずかで終わる。

これが終われば2種の勉強が始まる。

まだまだ道のりは長いな。