今日は研修10日目!

10日もたつと人間意外と成長を感じるものだ。


興味のなかった道の名前も徐々に覚え、苦手であった接客のセリフもすらすらと出てくるようになる。


謎のキャラ

研修センターにつき、座席表を確認する。

これは本日を共にするメンバーも同時に知る瞬間でもある。

しかし見慣れない名前があった。

『あれ、同期でこんな名前の人いたかな?』


先に着くと案の定知らないキャラクターがいた。


話を聞くと、補習を受けにきた方らしい。

このセンターは全ての講座を受けないと卒業認定されないため、一日休むと同じ講座のある一ヶ月後の講座を受けないといけなくなる。


だが、最後の講座まで聞いたこの方には色々この先待つ試練をたくさん教えていただけた。


路上


今日もまた路上がある。

以前同期から『とんでもなく厳しくイカつい人が教官に居る』と聞いていたが、自分の今日のチームの前に教官が現れた時、その言葉を思い出した。


『この人か』


彼は俺よりだいぶ年下だった。

だが、経歴を聞くとこの研修センターを卒業しておよそ一年という短い期間で指導者へとステップアップしたエリートだそうだ。


俺は今までに年下の上司というのはあまり見たことがなかった。なかなか言葉遣いなどやりにくい。


だが、噂ではなかなかな悪童と聞いていたが、結構自分的にはよかったように思う。


小話こそ多いが、俺にとってはそう言った小話がかなり重要だ。徹底的に細かく色々なことが知れる。

細かく遠慮なく指摘してもらえるから自分の細かいことを知ることができる。

その人はこう言った。


『自分が教えれることはとにかく細かいと思われようが、うるさいと言われようが教える。それは今後あなたたちにいつか役に立ったと思ってもらえればそれでいいので』


こう言える人って結構貴重だ。


俺は元々お店の店長をしていたが、

けっこうこれがスタッフに気を使うものだ。

何かを教えようとする時にどうしても相手のことを考えて生ぬるくしてしまう、そうすることによって本当に大事な基礎を飛ばした教育をしてしまうというのは良くある話。

でも本当に人を育てていくというのはこういう嫌われ役になってでも徹していくものだ。


成長

そんな細かいと言われている教官も、俺は以外と褒めてもらえたことが多かった。


『僕人のこと褒めるの好きじゃないけど、ほぼいいと思いましたよ!』


前回の教官も結構褒めてはくれたが、

だめだしを貰わなくなるのもある意味成長を感じる。


でもね、今まで生きてきて努力してきたことは数多くあるけど、俺は今楽しいから努力することがすごく楽しくてしょうがないのだよ。

今まで結構いい加減に生きてきたけど、何かを好きになって一生懸命になってる時ってほんとに楽しい

と今は思える。


俺をこの道に誘ってくれた幼馴染の友人は、その道で名を馳せるほどこの仕事でバリバリやってトップクラスに君臨している。

俺はいつかそこと肩を並べ、

いずれ同じステージで戦いたいんだ。そのためならどんな努力でもする。


俺は必ずお前が待つステージに行ってやる。

そこのステージにいくまで待っていろ