今日は3か月ぶりの主治医の診察です。
事前に撮影したCT画像から再再発しているか否かを判定します。
早いもので、再発治療の化学放射線療法の開始から一年になります。
ここで引っかかってしまえば三年連続繁忙期を治療で過ごすことになってしまいます。

結果としては画像上の著変なしで、再再発の兆候は今のところ画像からは見えないとのことでした。
3か月後までまた経過観察です。
ただ血液検査でマーカー替わりに測定している抗p53抗体の値が基準値からケタ外れに高いままでした。
主治医によると尿路上皮癌と抗p53抗体の関係性はわからないことばかりなので解釈することができないとのことでした。
根治し損ねたステージ4の再発癌という難しいケースですのでまだまだ安心できませんが、4月初旬までは癌のことを心配せずに過ごすことができそうです。

無事CT検査をクリアできたため、安心して来月旅行に行けそうです。
パリのルーブル美術館で現在開催しているレオナルド・ダ・ヴィンチ展を見に行ってきます。
特別展のチケット自体は昨年11月に押さえていたのですが、今日の結果によっては無駄になってしまうのではと覚悟はしていました。(昨年中に会期全てのチケットが売り切れているようです)
仕事で対応している顧問先の社長さんがいよいよ在宅医療となり、旅行に行きたいが新幹線も飛行機も主治医から止められていて行ける場所が限られていると聞き、動けるうちに行きたいところに行っておいた方がいいのではと改めて実感したため、レオナルド・ダ・ヴィンチ没後500年記念の大型特別展を見に行くことに決めました。
最近はオンラインで海外の美術館のチケットが取れるので便利ですね。
ルーブルのサイトでがんがんチケットが売り切れていくのを目にして勢いで思わず取ってしまったのですが、無駄にならずに本当によかったです。
病院の帰り道でフランス語文法と会話の書籍を買いました。
学生時代にやったきり一度も使ったことがなかったのですが、意外と覚えていて驚いています。
最近はパリでも英語で行けるとは聞きますがよい機会なので少し勉強し直してみることにしました。

がん告知時にはまさか2020年に展覧会を見にパリに行けるなど思いもしませんでした。
このまま抗がん剤治療がずっと続いて、仕事と治療を繰り返すうちに1、2年ほどで死んでしまうのだろうと思っていました。
実際ステージ4の腎盂癌で、手術できるかどうかもわからないという状況だったので本当ならば今生きていない可能性の方がずっと高かったのです。
今後も再再発の可能性は高いため安心はできませんが、動けるうちに動いて行きたいところには行けるうちに行っておこうと思います。
明日から夢中になって働いて、旅行前までに色々仕事を片付けなくてはならないので大変ですが頑張ります。