今日から化学放射線療法、通称ケモラジも最後の仕上げでシスプラチンと放射線の併用に入りました。
シスプラチン投与自体は2時間程度ですが、副作用や毒性を抑えるために前後に水分や吐き気止めや利尿剤などを点滴します。
朝から夜まで連続点滴です。
今の時点だと夜9時くらいには終わりそうですが、もう少し遅くなると思います。

今日の点滴の針刺しは念願かなって左の手首寄りの腕の外側という過ごしやすい位置にしてもらえました。
抗がん剤治療も回を重ねるごとに使える血管がどんどんなくなってしまうため、手の甲や右手などQOLを著しく損なう場所に刺さざるをえないことも少なくないのですが、今日は希望のところに挑戦し、何度目かで刺してもらうことができました。
今日気付いたのですが、針を刺す時にそこを見ないようにしてみたところ、どうやら研修医の先生にプレッシャーを与えないようだったみたいで、すぐに諦めて他の血管に行くということにはならなかったようです。
私はいつも針をじっと見ていたのですが、それが良くなかったのかもしれません。
すぐに諦めて一発で刺せそうな右手の甲などにするよりも、多少失敗してもいいのでQOLを損なわない場所にしてほしいです。
刺して痛いのはほんのひと時ですが、点滴の針は入院中ずっと刺したままなので、失敗しても過ごしやすい場所にしてもらえた方がトータルでよいと思うのです。
この入院中もきっと途中で血管がだめになり刺し直すことがあると思うので、これからはじっと見ないで緊張感を与えないようにしようと思います。

今日も仕事の電話をこなしながら、ベッドでごろごろして過ごしています。
持ち込んだスマートスピーカーで音楽をずっと流しています。
テレビをつけるとがんの話題ばかりで気が重くなるからです。
希望の持てるCAR-T療法の話題ですら、この治験を受けたいと希望していたのに亡くなってしまった知人を思い出してしまうので気持ちがふさぎ込むのです。
がんの話題ばかりがテレビで流れると心がチクチク痛む人も結構いるのではないかと思います。
津波の映像がある一定の配慮のもとメディアで流されるようになったのと同じように、がんの話題もある程度のルールができてくれたらなと思いました。