今日は再発疑いのため一ヶ月おきに撮影しているMRIの日です。
いつもお世話になっている読影医の先生は今日はおらず、代わりの先生が撮影後にざっと見て下さいました。
詳しい結果は後日郵送されてきますが、ざっと見た感じでは再発と思われる傍大動脈のリンパ節の腫れは大きさが変わらず信号強度もまったく同じとのことでした。

消えていれば無罪放免、大きくなっていれば再発確定だったのですが、また再発疑いのままになりそうです。
主治医の診察の時に相談してきます。
造影CTの結果と合わせて結論を出してくれるのではと思います。

当初の見立てでは術後半年以内での1センチの再発でしたのでかなり増殖スピードが速い悪性度の高い再発であるとのことでしたが、どうやらそれは回避できそうです。
普通の再発、あるいは再発ではない術後病変のようなものであってくれればいいです。


また、今日知人から「友人が大腸がんステージ3で手術をしたが手術中に腹膜播種が見つかったようでかなり落ち込んでおり、どう接したらいいかわからないので連絡できずにいる」と相談されました。
大腸がんは私はよくわからないのですが、夏に参加した臨床腫瘍学会で小耳にはさんだGI-SCREENというゲノム医療の研究に参加するのはどうかということと、孤立するのは一番良くないので積極的に連絡を取ったらよいのではないか、とアドバイスしました。
ステージ3で治しに行くはずがまさかのステージ4だったというのは私のような最初からステージ4というケースとは違って落胆も大きかったのではと思います。
こうして気にかけてくれる友人がいるというのは大変すばらしいことです。
よい治療が見つかり道が開けることを願っております。

私は仕事関係にはがんであることをフルオープンにしているため、ちょくちょくこういった相談や世間話が舞い込んできます。
最近特に多いのは保険のご相談です。
生命保険というよりも医療保険やがん保険などを勧めています。
私の事務所では節税スキームとしての保険をお勧めしておりましたが、私ががんになったことをきっかけに「ながらワーカー」を後押しするような保険を提案しています。
たとえば抗がん剤治療中は毎月10万円ずつ出るような保険もあります。
通院による抗がん剤治療によって中長期的に生存する現代のがん治療にぴったりの保険です。
通院一日あたり一万円、という保険ではたとえば三週間1クールの治療では三週間に一万円しか出ません。
また先進医療特約は必ず勧めています。
再発治療のための重粒子線治療を調べていくうちに、これはぜひカードとして持っておきたいと思ったからです。
また細かいことのようですが、保険全般を契約するときは契約者・被保険者・受取人を誰にするかによって相続税・贈与税・所得税等のどの税金がかかってくるかというのが違ってきます。
この点はぜひ気を付けて下さい。
ちなみに先日の高校のクラス会では私の勧めもありがん保険に入ったという報告を同級生からされました。
少しだけ貢献できたかなと思いました。
がん治療の進歩はめざましいものがあり、がんでは死ななくなる時代がもうすぐそこまで来ているのは疑いのない事実です。
その日が来るまでしのぐためにも備えとしての医療保険・がん保険は大切ですね。