何度も書いてきましたが、この癌種の悩みの一つはなかなか情報が少ないことです。

なければ自分でまとめるまでだ、とこれまでいくつか尿路上皮癌(膀胱癌、腎盂癌、尿管癌)の新薬情報をまとめてきました。
尿路上皮癌治療の「次の一手」は?
尿路上皮癌の分子標的薬情報
尿路上皮癌の分子標的薬(FGFR阻害剤)と治験情報
 

先ほどたまたま今日新しい記事が出ていたのをみつけました。

ニュース記事が滅多に出ないのでさっそく読みに行ってみました。
【ASCO2018】膀胱がん、免疫療法以外で注目される新薬は|DRG海外レポート
http://answers.ten-navi.com/pharmanews/14465/

この記事で書かれていた内容としては、これまで私がまとめてきたErdafitinibとenfortumab vedotinについての情報とだいたい同じものでした。
一つ目新しい情報としては、Erdafitinibが標的とするFGFR遺伝子の変異は、非浸潤の低グレードの膀胱癌に多く、転移性のものでは15~20%程度ということでした。

二次治療、三次治療までもつれこむハイグレードな転移性のがんにどこまで有効なのかという点と、そもそもこれは膀胱癌に多い遺伝子変異なのか腎盂癌にも出ている変異なのかという疑問が個人的にわきました。

取り急ぎご報告まで。