今日はラクオリア社の株が暴騰しましたね。
ここはライフサイエンス関連株に投資をしている人ならば知らない人はいない会社です。
昨年から今年の2月にかけて大暴騰し、その直後に一気に三分の一近くの株価まで大暴落してしまった暴れ馬のような値動きで有名な銘柄です。
もとはファイザーの創薬部門の研究所でしたが、閉鎖と同時に創薬ベンチャーとして独立した会社です。
名古屋大学のそばに立地し提携関係にあるようです。

さて、何故今日ここの株が上がったかというと、昨日出たIRによるものでした。
抗がん剤の副作用の一つである、手足に冷たいものが触れると痛みとして感じられる症状(抗がん剤誘発冷アロディニア)に効くことが動物実験で示唆されている化合物が、米国にて特許査定を通ったというものです。
詳しくは以下のIRをご覧下さい。

「選択的TRPM8遮断薬(アザスピロ誘導体)の米国における特許査定のお知らせ」
http://www.raqualia.co.jp/rq-cms/wp-content/uploads/d2e7ec08f70740f58f349173ec8eaf26.pdf


治療においてがん細胞自体を殺傷するのが一番大事なのは疑いようがありませんが、このような副作用を軽減する支持療法も闘病を続ける上で、そして生存を勝ち取った後の生活で重要になってきます。
前にも書きましたが私の妻は20年前に卵巣がんの手術と抗がん剤治療を受け、幸いなことに今日まで再発せずに過ごしております。
しかし抗がん剤の激しい副作用に苦しみ、特に手の痺れには20年経った今でも悩まされています。
生き残っただけで幸運なのだから贅沢を言わずに我慢する、と本人は半ば諦めているようなのですが、このような新しいアプローチによる末梢の神経性疼痛の薬が出てくれば我慢させずに済むようになります。
このような新薬がどんどん開発され、抗がん剤の副作用の後遺症で苦しむ人が一人でも減ればと願わずにはいられません。


さて明日はGC療法day15、外来によるゲムシタビン投与三回目の日です。
前回の血液検査の結果から見るに、明日は血小板不足で投与できないのではと思います。
第4クール以降ずっとday15はスキップです。
「数値が悪ければ輸血」と主治医に脅かされているので、少しでも血液細胞を増やすべくもう寝ます。