水曜からの入院に向けて週末も仕事です。
今日は先ほどから入院グッズをそろえて準備をしています。
抗がん剤のための入院も6回目となるともう慣れっこです。

今日のエンゼルス大谷はいいところなしでした。
こんな日もありますね。
大谷が活躍すれば気分がいいですが、活躍しなくたってそこそこ元気をもらっています。
次こそぜひ頑張ってもらいたいです。

さて、昨日娘がフィギュアスケートのショーを見てきたそうです。
昨日のショーは明日28日(月)にテレビで放映されるようですね。
羽生結弦選手の演技が見られるとのことで、妻がいそいそと録画予約をしています。
 Fantasy on Ice 2018
  ・幕張公演 5月28日(月)よる9:00~10:54
  ・神戸公演 6月17日(日)深夜1:00~4:30
http://www.bs-asahi.co.jp/event/fantasy-on-ice-2018/

羽生結弦、メドベージェワ、宮原知子といった現役のトップ選手からプルシェンコ、バトル、ランビエールなど往年の名選手まで豪華メンバーが出演する大変満足度の高いショーで、非常に見ごたえのあるものだったようです。

 

写真は妻へのおみやげのプログラムです。


娘は「羽生結弦は神になった」と訳の分からないことを言っています。
圧倒的な存在感と超越性、氷の上を自由自在に舞う姿はいかにも霊験あらたかで、見る者すべてが幸せな気持ちで宗教体験に近い感覚を覚えるとのことです。
おそらく信仰の生まれる瞬間をリアルタイムで目撃しているとか、世界各地に伝わる伝承や伝説はきっとこんな形で生まれているのではないかと言っていました。
50年後には普通に全国各地の神社に祀られているレベルだそうです。

スケートのことはよくわかりませんが、今年の冬のオリンピックはちょうどGC療法第5クール目で入院や自宅療養をしていたこともあり、結構よく見ていました。
ややこしいことを考えたくない時に頭を空っぽにして楽しむのにスポーツ中継はうってつけです。
元気が出たり気分がよくなったりとプラスの効果を得ています。

病気になるまでは、スポーツ選手がよく「元気を与える」「勇気を与える」と言っているのを見て「何を言っているのだ」と白々しく思っていました。
しかし先行き不透明な病気になり、元気も勇気も不足しがちな毎日が始まって以来、スポーツの力というのを思い知らされてばかりいます。

有名な話ですが、スポーツの力に一番最初に注目したのはナチスのヒトラーだったみたいですね。
彼はスポーツの持つ力をプロパガンダに使い、ナチスの宣伝に大いに成功しました。

ナチス政権下で行われたベルリンオリンピックはプロパガンダ手法の見本市のようなものでした。
盛大なセレモニーや聖火リレーはナチスが始めたものです。
特にセレモニーではナチスの歌が歌われ、ハイルヒトラーが響き渡りました。
またその様子を血沸き肉躍るプロパガンダの文法で編集したオリンピックの記録映画が全世界で上映され、ナチスの威光を世界に宣伝しました。
ただの国際運動会であったオリンピックがナショナリズムや政治と結びついて現在の形になったのはナチスの発明品と言っても過言ではないかもしれません。

「スポーツの政治利用」という批判をよく目にしますが、現代スポーツはその素性から言って政治や全体主義とは不可分のものです。
スポーツの大きな力から元気をもらうことは大変結構なことではありますが、その力が全面に利用されているものには注意深く接しなくてはなりません。
薬と同じで用法用量を守って適切に使いこなしていきたいものです。

さて、御託を並べてみましたが、私の当面の目標は2020年の東京オリンピックを自分の目で見ることです。
あと二年、無事生き残れるよう頑張りたいです。