久しぶりの更新です。
無事確定申告が終わりました。
一時は間に合わないと覚悟しましたが何とかなりました。
スタッフの急な入院など諸々のイレギュラーが重なり、これまでの人生で最も厳しい確定申告となりました。
佐川国税庁長官の辞任で申告期限が少し伸びたりしないかなと淡い期待を抱いてしまう程度に追い詰められていました。
「ながらワーカー」からただのワーカーへ、などとうそぶいていましたが、実際はフルタイムハードワーカーとして働きました。
治療しながら働け、と対がん協会や国のがん対策推進基本計画では言っていますが、人が抜けるというのは中小零細企業では大変なことで、特に繁忙期は業務をどう回してゆけば良いのかと甚だ疑問です。人がいくらでもいる大企業や、繁忙期ではなく平時、という想定でキャンペーンを張られたらどうすればよいのでしょうか。企業の規模、業種、職位、時期、癌腫、ステージなどなど、がんと就労の問題はきめ細かい対応が求められますが、現状ではあまりに雑すぎやしませんか。
実態に即した制度設計が強く望まれます。
さて、現在は手術に向けた一ヶ月の休薬期間です。
GC療法第5クールまで終わって、リンパ節転移が小さくなったため切除手術をします。
明日、手術前の最後のCT撮影です。
今は手術に向けて体力づくりの「がんリハビリ」をしています。
化学療法と手術に備えるためのがんリハメニューを娘の友人のリハビリ医が組んでくれました。
有酸素運動と筋トレとストレッチを組み合わせた地味な運動ですが一応エビデンスに基づいているそうです。
確定申告のゴタゴタでさぼりがちだったのですが、今週末から本格的に再開しました。
私がしているがんリハメニューは、
①エアロバイク
30分×2を週三回以上。うち心拍数110-120を5分。有酸素運動で心肺機能をアップさせる。
②プランク
30秒×2回。うつ伏せから肘をついて体を支える腹筋を中心とした体幹トレーニング。
最初はきつくて出来なかったため膝つきからスタート、現在は普通にできる。
③スローハーフスクワット
15回×2。腰を落とし切らないスクワット。5秒かけて腰を落とし、5秒止まり、5秒かけて元に戻す。
戻す際に膝を伸ばし切らない。最初は5回からスタート、現在は15回できる。
④ストレッチ
5分程度
⑤ラジオ体操
一日一回。かんぽ生命のHPの動画でやってます。
⑥タンパク質多めの食事
健康に気を付けた食事と、筋トレ用のプロテインを一日一回飲んでいます。
がんリハビリ、というと言語訓練や嚥下などの機能回復のイメージが強いのですが、化学療法に負けない体力をつけたり、術後の回復を早めるような体づくりをしたり、再発予防のために運動をすることなども立派ながんリハのようです。
いくつかの癌種でエビデンスもありガイドラインでは強く推奨されているようです。
本来ならば多くのがん患者に治療初期から運動療法を含むがんリハが施されるべきなのですが、まだまだ未発達で患者さんに対応しきれないというのが現状のようです。
「これをすれば治る」という魅力的なうたい文句もなければ、している運動自体が大変地味なので、流行りの代替医療に華やかさの点で勝てませんが、治療にプラスアルファするならばまず運動から、というのが私のおすすめです。
ただし骨転移のある方、痛みや症状のある方は絶対に自己流で運動せずに主治医に相談の上でやって下さいとのことです。
有酸素運動はウォーキングでもいいそうですが、私は書斎で埃をかぶっていたエアロバイクを活用しています。
実感できる効果はベッドから起き上がる時にひょいっと起きられるようになったことくらいですが…。
手術時点での心肺機能と筋肉量をできるだけ高めておくことが予後改善のポイントのようなので頑張ります。
がんリハビリのガイドライン
http://jsco-cpg.jp/guideline/34.html
がんリハビリの概要
https://ganjoho.jp/public/dia_tre/rehabilitation/reha01.html