確定申告の開始日ということで、佐川国税庁長官への抗議デモなどが報道されています。

森友問題の国会審議で一躍時の人となった佐川国税庁長官について、今国会で議論されていますが、過去これほど顔と名前が一致する国税庁長官はおりません。

 

昨年の夏ごろから私の事務所の顧問先の間でも話題となっており、確定申告の時はどうなるのかと思っておりました。

また、「税理士界」誌上にコンプライアンスが大事だと語っているインタビュー記事が掲載されたことは、税理士の間でもちょっとした話のネタになっておりました。

 

森友問題の是非は別として、税についてみなさんの関心が高まることは決して悪いことではないと思います。

この仕事をしていると常々思うのが、税について皆さんが不思議なくらい知らなすぎるということです。

もちろん現代の税制は高度で複雑であり、そのため専門家としての税理士がいる訳ですが、自分たちの社会を運営する資金のルールについて、もう少し関心を払ってもらえてもいいのではないかと思うのです。そしてみなさんの興味を集めるための努力をすることが専門家としての税理士の役目であると考えます。

 

史上最も有名な、顔も名前も経歴も皆が知っている国税庁長官をきっかけに、普段はただ支払うだけの税金の仕組みやその使われ方について一人ひとりが考え、納税者意識が高まることを通してこの国の民主主義が一歩前進すればと願うばかりです。