前回の続きです(特別社会人の税法大学院について)。

 

大学での講義内容ですが、特別社会人一年目は四大の講義を受ける必要があります。

 経済学系の修士課程に属するため、経済学に関する単位が必須となり、必然的に経済学系の講義を受講することになりますが、せっかくの学び直しのチャンスであるため、財務会計や、管理会計・原価計算、ほか法律系の講義、はたまた計量経済学や統計学、情報系の講義も取っていました(①すでに述べたように、この一年で50単位取得)。

 

 毎日遠方から電車で通っていたため、通学中は大学院の講義とは別のジャンルの書籍を読みふけっていました。

 今となっては楽しい思い出です。

 

 そして特別社会人二年目、つまり修士一年目の講義ですが租税法のゼミに配属されます(私の時のゼミ生は合計4~5人程度)。ゼミの講義(具体的な判例解説等もある)と、それ以外の講義がありますが、その他の講義でも論文の書き方などを指導して下さるものもあり、これは大変参考になりました。

 他の講義内容としては、経済学系の修士課程であるため、マクロ経済学・ミクロ経済学を中心としたゴリゴリの経済学系の講義がありました。

 修士課程の講義は、四大のように受動的にレポートを書くだけでは単位が貰いにくく、自分で調べて授業を行い、積極的に発言することが前提の内容がほとんどになります。

 苦手な科目であれば苦痛かも知れませんが、ほぼ好きな科目を選んで受講していたため毎日が楽しみでした(調子に乗って授業をジャックしたこともあります、修士一年目は約40単位取得)。

 ほか、修士一年生は論文を書くための作法を学ぶのが基本となりますが、私はゼミの課題をこなしつつ、一年目の後半から早々に論文を書き始めていました。他の方でも早い人は一年目からテーマを決め打ちして書いてらっしゃる方がいました。このため、割と余裕をもって二年目に突入しましたが、早く書き始めるに越したことはないかと思います。

 

 そして修士二年目は、講義自体はゼミ以外はありませんが、再就職して仕事と論文作成の両立を迫られ、わりと余裕をもって作成していたにも関わらず、年末年始はかなりキツかったです。具体的には、論文を書き過ぎたため、校正と各章のつなぎ作業に時間をとられてしまいました。論文は短い方が管理がしやすいため、この辺は指導教授とも相談した方がいいですね。

 9~10月くらいから、指導教授からの圧力も増していくため、ストレスも多く大変な時期になります。

 働きながら論文作成する方は、職場の理解を得られるかどうかが大事なポイントになるかと思います(私は何とか得られた…と思っています)。

 

 

ざっと以上になります。

 

次回は、順番が前後しますが、院試の内容等についても述べたいと思います。