今年3月に、ようやく大学院を卒業できました。

 

特別社会人入試で入学したため、通常の修士課程と異なり3年間通う必要があり、自分で言うのも何ですが、なかなか大変でした。

 

私と同じ境遇の方の参考になればと思い、拙い文で恐縮ですが、私のプロフィールをざっと説明しつつ、税法(科目免除)大学院がどういったものかを説明したいと思います(ある程度の知識はある方を前提としてお話させていただきます)。

 

 

※筆者のプロフィール、状況

・地方出身、普通高校卒の大学中退で、30才まで税理士業務とは別の職に従事(1980年代前半生まれで、非正規中心の職を転々)。

・当時の制度では税理士試験の受験資格がなかったため、日商簿記1級を取得して税理士試験を受験開始。

・もともと、税理士試験五科目合格を目指しており、三科目合格後も国税を中心に受験していた。

・日商簿記1級から税理士試験三科目合格までは独学(市販テキスト中心)。

・受験勉強のかたわら、運よく税理士事務所(従業員10人未満)の正社員の職を得ることができ、受験勉強と仕事の両立を目指して働く。

・実際は入社後3年目からは忙しすぎて、記念受験化していく。

・このままでは駄目だと思い、勤務10年目を目前に退社という形をとり、地方の税法大学院に通うことを決意。

・修士一年目(特別社会人のため、通算では二年目)の終わりに税理士法人に再就職させていただき、修士二年目は働きながら論文作成を行う(わかりづらいのですが、特別社会人は一年余分に通う必要があり、一般的な修士一年となるのは二年目からになります)。

 

ざっとこんな感じですが、私のようなケースの場合、税法大学院の注意点として、以下のようなものがあるかと思います。

 

①いわゆる経済学部やドンピシャの商学部以外は、単位の認定がない。

②大学中退は完全に高卒扱い。2年次で中退していても単位の認定はなく、会計系の専門学校卒とは雲泥の差(③にて説明するが、特別社会人一年目は、大学中退は50単位、会計系の専門卒は認定により30単位程度になる)。

③大学院によるが、特別社会人の一年目は四大の授業を取る必要があり、単位数も多い。科目合格や日商簿記一級の資格等がなければ、50単位近くを一年目で取らなければならなくなる。

 

大学院によると思いますが、筆者の通った修士課程は上記のようなものでした。

 

ただ、大学中退の身であり、税法免除だけでなく学び直しも兼ねての志望だったため、一年目に約50単位、二年目(修士一年)に約40単位の講義を取り、論文作成の糧とさせていただきました。

 

先にも述べましたが、五科目合格を諦めて税法免除を選択したのは、

①仕事がいそがしく勉強時間の確保が難しい。

②残り二科目の選定と受験によるコストを考えると、税法免除の方が最短ルートである可能性が高いこと。

③大学中退であり、40才という人生の節目でもあったことから、学び直しもしたい。

以上の理由です。

 

身勝手だという意見も頂戴しましたが、有資格を志す人間ならば選択肢として税法免除を考慮するのは必然かと思います。

もともとは五科目合格を目指していたため、税法免除は考えていませんでしたが、今では税法免除を選択したことを後悔していません(理由は次回以降に述べさせていただきます)。

 

 

長くなり過ぎましたので、次回は税法大学院の講義内容などを説明したいと思います。