大学激動 |  税理士日記 (タックスアカウンタント ダイアリー )

 税理士日記 (タックスアカウンタント ダイアリー )

みなさん「税理士」って聞いたことありますか。机に向かって税金の計算をする人って感じがしますが、どちらかというと中小企業の経営者の相談相手です。相談といっても税金だけでなく、労務(従業員の雇用)法律相談から始まって相続・贈与さらには家庭問題まで種々雑多です。

【受験で合格、今や少数派】


15日日経一面 「大学激動」という連載記事におどろく。

・ピーク時に200万人を超えた18歳人口が130万人台に急減するなかで、受験生獲得に奔走する国立大が目立ってきた。

・大学が選別されトップクラスを除けば完全に買い手市場となった大学入試

今春の私大入学者の44.8%が推薦入試組、AO入試を加えれば今や一般入試組の方が少数派だ。 (AO入試:アドミッションオフィス=面接や論文によるきめ細かな入試)

・(生徒獲得のための)受験科目の減少で学習する範囲が狭くなり、真剣に勉強する高校生が減っている。家庭でまったく勉強をしない高校生が4割という調査もある。


・大学過剰と少子化の環境で「勉強をしなくては」というプレッシャーが急低下するなかで何に動機づけをもとめるのか。

・「ふるい落とす」から「迎え入れる」にかわりつつある入試。学生の質と数を天秤にはかって各大学が知恵を絞る。


 少子化により、定員割れ、経営破たんする大学がではじめたことはニュースで知っていたが、「推薦入試」がこんなに多くなっていたとはしらなかった。一浪を経験した私であるが、当時も今も、推薦入試合格の受験生を少しも「うらやましい」と思ったことはなかった。受験、特に大学受験はやはり受験勉強に励み合格発表の「天命」を待つという道が「王道」であると信ずる。大学受験がこんなに簡単になってしまっては、日本人は、いつ勉強するのであろうか。この時機に机に向かって必死になる経験をしない人間は一生できないのではないのだろうか。「少子化」がこんな形で教育を歪めていくことを「中学生」を子供にもつ親として悲しく思います。