杉島市長の任期最終年となる2024年5月から6月にかけて、各地の地区センターでタウンミーティングが開かれました。

住みよい高倉を守る会のメンバーも、各自で複数会場のミーティングに参加しました。

 

 

会場入り口で配られた資料は写真の3枚。

 

 

白い紙の内1枚は日経新聞に掲載された市長や市政についての記事、もう1枚は「県内初! パーパス策定」などの市政「実績」アピール。

緑色の紙の表面は式次第、裏面がこの「1人でも多くの声をいただくためにお願いしたいこと」でした。

後から思えば、もうこの時点で、市民の話をじっくり聞き取ろうというよりは、市民の話は短く抑え、市長や市政への批判は抑えようという意図が見えていたように思います。

 

 

 

第1部は市長の講演+Q&A、第2部はグループ討議・発表と市民と市長の直接対話、という構成でした。

が、講演が長くQ&Aはほんの数人しかできず(市長の回答がまた長かった)、グループ討議も討議というほどの時間も取れず付箋紙に記入する作業に没頭それをグループごとに代表が発表、直接対話もやはり数人だけ。

 

はっきり言って、タウンミーティングというよりは市長による講演会と言った方が良さそうな内容でした。

 

第2部では各地の固有の問題が話題となったため、各地区センターごとにそれぞれに違う話が出ていたようです。太陽光発電パネル導入の話、西武線の駅無人化の話、茶農家からの深刻な訴え、駅前留保地、給食無償化、公共交通網整備のお願い、分館問題等々。

 

付箋に書かれた市民の声や、タウンミーティングで出た意見は市の公式HPに発表される(6月22日現在、未発表)ということなので、詳細はそちらで確認したいと思います。

 

 

杉島市長は、タウンミーティングの冒頭で「コロナ禍のため皆さんにお会いできませんでしたが、やっとお会いできるようになりました!」と嬉しそうに言い、今まで地区センター化の説明会や市役所新市庁舎説明会等々には不参加だったり挨拶だけで帰っていたことの言い訳をしていましたが、ではその説明会に来ていた市の職員の皆さんはコロナ禍なのにどうして来られたんでしょうね。

批判にさらされる可能性のある説明会には参加する気がなかった証拠に、批判に遭う可能性の低い高倉スマイル広場や各種イベントにはコロナ禍だったはずなのにマメに顔を出していたではありませんか。

 

 

また、講演の最中には各種のデータがプロジェクターで映し出され、このままでは市の財政が危ない、だから公共施設は減らさねばならない、削ぐ、稼ぐ、蒔く、働く!と説明されましたが、そのデータの資料は参加者の手元には届いていません。後からじっくり検証することはできない仕組みになっていました。これも釈然としないものがあります。地区センター化説明会の時だって、うんざりするほどのデータが手渡されてきたではありませんか。

…あの資料はあの資料でパワポそのまんまではなくもう少し要領の良い編集のしようがあろうかとは思うんですが…それでも手元に配られただけ、手元でじっくり見られるだけ、まだマシです。

 

この資料についても後日、市のHPで公表される可能性がありますので、楽しみに待ちたいと思います!

 

ある会場では「タウンミーティングに参加して、市長のことが今までよりもっと好きになりました!」と発言をしていた参加者がいましたが、私の周囲やSNS上で聞こえてくるのは、きちんとした返事が貰えない・講演が長くて市民の声を伝える時間が短い・資料が少ない・実績アピール色が強く選挙対策のようだといった批判の声が多いです。

 

 

折しも、杉島市長は10月の市長選に出馬する意向との新聞報道がありました。

このタウンミーティング、参加した市民の皆さんは、そして市長はどう受け止めてどう行動に移して行くのでしょうか。

 

 

 

市長選まではあと4か月を切っています。

 

 

 

 

         文・住みよい高倉を守る会 T

 

 

 

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