ここ数ヶ月、ホストクラブの密着ドキュメンタリーを見ています。
大阪のミナミを舞台に、とあるホストクラブの従業員やお客さんが繰り広げる人間模様が妙に面白く、なんやかんやで最新作を毎日楽しみにしています。

ホストクラブという独特な世界での上下関係、例えばナンバーと呼ばれるホスト個人の売上順位や、グループ間売上1位、地域売上1位を目指す!など、所属している店に対する従業員側・運営側の熱い想い、各々の経営戦略が取り上げられ、あまり知る機会のない世界から学ぶことも多いです。

そこで取り上げたいのが、ホストの世界の「TAX」です。
TAXは、英和辞書で調べると「税」「税金」「無理な仕事」とあり、代表的な「税」を国語辞典で調べると、「国家・支配者などが人民から徴収する金品」とあります。

領収書に「TAX」とあれば、私たちがイメージするのは消費税ですが、ホストの世界では、「TAX」と消費税は別物なんだそうです。

「TAX」は、お店の取り分(サービス税)をいい、お客さんが注文したお酒などの、ホスト個人の売上に加えて、お客さんに請求されるものです。
その率はお店によって異なり、一説では歌舞伎町は45%、ミナミは35%と、ある程度地域によって統一されているようです。

つまり、TAX35%のホストクラブで100万円のシャンパンを頼んだら、100万円(これは「小計(しょうけい)」と呼ばれます)+TAX35万円+消費税13.5万円=148.5万円がお支払い額になるということですね。

ホストクラブに限らず、水商売の世界ではかなりスタンダードな概念だという「TAX」ですが、馴染みのない私は、TAXなのに35%???古めの実効税率???と当初困惑しました。

もしもホストクラブに行く機会があれば、TAX=10%と誤認しないようみなさん注意してください。

S