吸い込まれそうなくらいに広がる360°の星空

流れる光の放物線が、幾度となくラインを描く

その日、彼と僕らは、万遍の笑顔でこう言った




「俺達は揃って不滅だ!ずっとかわらねぇ」




放つ声は高台にある場所から夜の町並みに響いていく


秋を告げる風は、ゆっくりと頬を靡いて草木を揺らしていた



覚えてるか?




どこかの青春ドラマなのか

マンガの世界にありがちな話なのか


現実でも非現実的でも




僕らの3時間程の天体観測は






その日確実にあったんだ。






きっとその後の未来には、同じような景色は見られないはず





二度と戻れない日だと分かっていたから






今も僕の心に焼き付いてるんだろう








「何か残したいとおもわね?」



あの頃の僕らには全てにおいて何かが足りなくて

何かを手に入れた時、残せるモノなら
いつか笑って皆と思い出そう

生物学的に何かを残すDNAではない、人間だけが許された

思い出という、目に見えないDNAは多分
心の何本目かに残されてるはずだから



きっとこの時の僕には理解力なんてなかっただろう



あの日が大切になるなんて気付きもしなかったんだから


だって







手に入れた分落とした物は限りない



多分ポケットの中には穴があいた状態で


必死に落とした物を拾い集める毎日だったから






あれが始まり





僕らの物語






きっと今も続いてる



そしてこれからも





僕らはきっと変わらない


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