興奮してしまった私にななは一言



ごめんね。

僕はもう何も言えない。



と言った。



私はその言葉が欲しかったのかな。

ななを責めて満足?


自分の事は棚に上げて。



ごめんねと言われても結局納得なんて出来ないのに、嫌な気持ちにさせただけじゃん。


そう思いながらも感情を抑える事が出来なかった。



重苦しい空気に耐えれなくて今にも泣いてしまいそうだった私は



と言う訳で、今のななには私はもう必要ないと思う!おしまいにしよ!

とりあえず、トイレ行ってくる!


とトイレに向かった。



ななの性格は長い付き合いで分かってて、何に対しても執着心と言うものがない人。


だからトイレから戻ったら、きっと身支度を整えてるはず。

やっとななを解放出来る、これで良かったんだよと自分に言い聞かせて部屋に戻った。



でもななはソファーに座り下を向いていた。

そして、ここに座って。


と横をポンポンとしてきた。



そして


本当に申し訳ない事をしたと思ってる。

ごめんね。

ねねにここまで言わせてるのに、僕はやっぱりねねを失いたくない。

その気持ちには嘘はない。

だって心から愛してるんだもん。



と言ってきた。



その気持ちは嬉しかった。

だけど、私の気持ちは変わらなかった。



だから


それは分かってるよ。

私はね、もしその相手の人に対して、ちょっと興味があってノリでえっちしちゃったって事だったら、もしかしたら、もうー!最低やん!って許せたのかもしれない。


でもななはそんな事が出来ない人なの知ってるからこそ、おしまいにしたいと思ってる。

そんな両方とも好きなのって思っている今のななを今までのように愛せる自信がもうないの。


ななが相手の人といる時、私の事を思い出したように、私といる時も相手の人を思い出してるんじゃないか、そうどうしても考えてしまう。


ななに抱かれても、その人にもこんな事したんたってきっとなる。そんな私が今までと同じようにななと向き合える訳がないんだよ。



だからごめん。



と答えた。



でもななは



ねねは昔言ったよね。

もし僕に女が出来ても僕に対する思いは変わんないよ?って。

そして、作った後に、やっぱり無理やーって言わないでよ!と僕は言ったよね。


あれは嘘だったの?



と聞いてきた。



そう、確かに言った。

ななの真っ直ぐな気持ちに対して申し訳ない気持ちがやっぱりあったから。


素敵な人が見つかったらちゃんと行動するんだよって。


その時はちゃんと覚悟を決めて伝えたはずなのにこの有様な自分。

ほんと、情けない。


結局わたしの器が小さいのが原因なんだよね。



ななはそう言ってくれたから行動しただけの話し。



じゃ、私はどうすればいいの?

今の現実を受け入れる事、出来る?



また気持ちが逆戻りしてしまった。