日々、メジャーリーグで出色の存在感を発揮する大谷翔平に心酔し、

 

「やっぱり日本人はズゴイ!」とホルホルしているような、オツムの弱い大衆風情にはピンと来ないでしょうが、

 

ここ数年の日本の凋落ぶりは目を覆わんばかりですね。

 

端的に為替相場を事例に挙げますと、

 

「1ドル160円」というのは、つまり日本円の価値が全盛期の半分になったに等しいということ。

 

世界第2位の経済大国も今は昔。

 

先頃目にした報道によりますと、昨年の国内総生産(GDP)はドイツとインドにも抜かれて世界第5位に転落する見込みなんだそうで、

 

もはや、日本は「衰退途上国」と称しても過言ではないでしょう。

 

にもかかわらず、大半の日本人にはそのような危機感は微塵もなく、

 

未だに「先進国家の中流層である」という誤った自己認識の下、

 

とりわけ、アジア圏から来日する外国人観光客を見下しているフシがあります。

 

対して、日本で豪遊する中国人やインド人は、

 

おそらく、バブル絶頂期の日本人にとっての東南アジアの発展途上国に近しいイメージを抱いているのでは?

 

 

貧乏人のくせに、プライドだけは一丁前とか、滑稽にも程があるwww

 

 

きっと、多くの同胞はこれからも「強い日本」の幻影に囚われたまま、

 

「貯蓄は美徳」という旧態依然たる価値観の下、

 

なけなしの資産を円預金で腐らせて、じり貧に陥っていくのでしょう。

 

そもそも、少子高齢化が是正不可避になった以上、

 

この国に上がり目などないのは火を見るよりも明らかなんですけど、

 

なんで、みんなそんなに呑気でいられるのか、甚だ疑問ですわ。

 

でも、逆に考えれば、不都合な真実から目を背け他責思考に徹していた方が、

 

斜陽国家の処世術としては相応しいのかもしれません。

 

 

私には到底真似のできない芸当ですがね。

 

 

 

(2720番目の哀れ)