ほんこれ。

 

いまいずみ氏がおっしゃるとおり、1990~2000年代のミュージックシーンは、興隆を誇っていたように思います。

 

当時、いわゆるミリオンセラーを達成するアーティストもたくさんおりましたし、

 

握手券等の抱き合わせ販売が問題になったことがあったとはいえ、

 

音楽を楽しむ手段として、「CD」という形のあるモノがスタンダードだったという点において、

 

今よりもずっと、健全な時代だったといえましょう。

 

というのも、Amazonミュージックをはじめとする各種サブスクが広く一般化した現在、

 

アーティストに還元されるのは、1再生あたり1円にも満たないんだそうで、窮状が著しいとのこと。

 

既に実績のある大物アーティストであれば、熱烈なファンがCDを購入するでしょうが、

 

ぶっちゃけ、若手のアーティストは、”食い散らかされて”終わりでしょう。

 

かくいう私も、流行りの音楽なんかは、配信で視聴するくらいが関の山で、

 

最近、敬愛してやまないaiko以外のアーティストでCDを購入したのは、

 

「ダイ大」のエンディングテーマで感銘を受けた、ハンブレッダーズくらいのもの。

 

 

 

 

CDで音楽を聴くという習慣がそもそもない世代が増えれば増えるほど、

 

アーティストが稼げなくなるのは火を見るより明らかな気がします。

 

 

消費者としては、便利でありがたいサービスであったとしても、

 

それが業界全体にとって有益であるとは限らない。

 

アーティストが困窮して良い音楽が生まれなくなり、世間の音楽離れが加速する。

 

そんな負のスパイラルから脱却するには、何らかの抜本的な改革が必要ではないでしょうか?

 

既に手遅れかもしれませんが…。

 

 

 

(2493番目の斜陽)