先頃、3年数か月ぶりにシリアのテロ組織から解放された安田純平氏。

 

巷では、叱咤激励から罵詈雑言まで、さまざまな意見が飛び交っているところですが、

 

おしなべて好意的に受け止めているのはオールドメディアが中心で、

 

多くの国民は、いくつかの理由を以て、批判的あるいは腑に落ちない思いを抱いているのではないでしょうか。

 

非常に燃えそうな案件ではありますけれども、

 

私自身、思うところは多々ありますので、ひとつ私見を披露したいと思います。

 

 

まず大前提として、安田氏が無事に解放された点については、

 

素直に良かったと思いますし、異論を挟む余地はないでしょう。

 

好みの問題はさておき、命に貴賤はありません。

 

それを踏まえた上で、今の世論を下記の3つに大別します。

 

それ即ち、

 

  1. 功績を称え、英雄として敬意を払うべきという「英雄論」
  2. 無謀な行動で国家に迷惑をかけるとはけしからんという「自己責任論」
  3. 危険を顧みないジャーナリストは偉大であり、悪し様に罵るべきではないという「抽象論」

 

細部に違いはあれど、認識としては概ね間違いはないかと。

 

かくいう私は、2に近い立場で否定的な見解を有しておりますが、

 

最初に申しましたとおり、尊い生命が理不尽に奪われていい道理などありませんので、

 

彼を助けるべきじゃなかった、と主張するわけではありません。

 

たとえ、政府の勧告を無視する行動をとったとしても、国家は国民を救護する義務を負う。

 

そんなふうに私は弁えております。

 

そういった意味では、単純に「自己責任」を糾弾しているのではないのですが、

 

それでもなお、彼には糾弾されて然るべき理由がある。

 

 

まず第一に、そもそも「自己責任論」は、彼が自ら言い出したこと。

 

 

過去に何度も紛争地で人質となった経歴を有し、その都度政府に救護してもらいながら、

 

恩を仇で返すかの如き悪態を繰り返すばかりか、事もあろうに国家に損害賠償を求めるという恥知らず。

 

「口や手を出すな」とうそぶいておきながら、「助けてくれ」と泣き言を垂れた挙げ句、

 

今回も解放されるや否や、「日本政府に助けてもらったと思われるのは心外」などと嘯く始末。

 

一事が万事こんな調子なんですから、国民感情として彼に嫌悪感を示すのは当然の帰結でしょう。

 

 

また、真偽の程は定かではありませんが、彼の解放に際し3億円超の大金がテログループに渡ったと報じられており、

 

それが本当だとしたら、テロリストに人殺しの「武器」を渡したとともに、

 

「日本人をさらえば金になる」という悪しき前例ができてしまったことになります。

 

今後、第二第三の日本人人質事件が発生したら、彼の愚かな行動に起因するといっても過言ではありません。

 

上記2つの理由をもって、彼が「英雄」と呼ばれるに相応しくないのは火を見るよりも明らかであり、

 

家族の会見や本人の苦労談などを通じて、しきりにこの事件を美談に仕立て上げようとするマスゴミには吐き気を催す思いがします。

 

 

最後に、個人的に一番気に食わないのは、

 

この騒動を受けて、「安田氏を批判するのは不寛容で嘆かわしい」などという気取り済ました連中に他なりません。

 

我々が非難しているのは、安田純平ことウマルであって、決してジャーナリスト全般を対象にしているわけじゃない。

 

上記に示したとおり、相応の理由があるんだっつーの(#゚Д゚)ゴルァ!!

 

「安田さんのような勇敢なジャーナリストが戦争の闇を暴く」

「彼の功績は称えられて然るべき」

「安全な場所に居て批判するのは、卑怯者で人でなし」

 

 

…( ゚Д゚)ハァ?ナニイッテンノ??

 

 

ジャーナリストの功績っつったって、

 

シリア入国後、即おっ捕まったような奴に、そんなもんがあるわけないでしょうに( ・᷄ὢ・᷅ )

 

彼の行動は、「勇敢」ではなく「蛮勇」。

 

戦場カメラマンとして名を馳せる渡部陽一さんは、紛争地で取材を行うにあたり、

 

「危機管理を最優先し、引く勇気をもって欲張らない」

 

ことを心掛けているそうです。

 

危機管理もおぼつかず、謙虚さのかけらもないウマル君が、

 

多くの人々から白眼視されるのも、アタリマエダのクラッカーではないでしょうか…。

 

 

 

 

(1756番目の持論)