人間というものはこの世に生を受けて成長するに従い、やがて自我が芽生え、


それぞれ自らの意思で判断し、行動するようになります。


ところが、時と場合によっては悪意ある者に正常な思考能力を奪われ、


いわゆる洗脳状態に陥ってしまうことも珍しいことではありません。


例えば、エセ占い師の操り人形と化してしまったオセロの中島知子さん。


平成の初め、世の中を震撼させたオウム真理教事件。


はたまた、誤認逮捕の果てに嘘の自白を強要されてしまう冤罪被害者も然り。


一体、何故そのように人の心は壊れてしまうのか、俄に理解しがたいのですが、


中でも群を抜いておぞましかったのは、尼崎の連続変死事件ではないでしょうか。


この事件では、首謀者である角田美代子とその一味によって、


家族が離散に追い込まれ、挙げ句の果てに身内同士で殴り合いをさせられるなど、


まさに阿鼻叫喚の地獄絵図が展開されたといいます。


真相は分かりかねない部分が多々ありますので、詳細に言及するのは差し控えますが、


とにかく、マインドコントロールの恐ろしさを、まざまざと実感させられている今日この頃。


上記に挙げた全ての事案に共通しているのは、


閉鎖性とカリスマの存在。


外界と隔絶された空間の中で、人心掌握術に長けた支配者がじわじわと人の心を蝕んでいく。


それは、実に卑劣で人としてあるまじき、下劣極まりない重罪だと思います。


このような悲劇に遭わないためには、どうすればいいのでしょうか?


私が思うに、その答えは洗脳の手口と怖さを知ることではないかと。


「自分だけは絶対に大丈夫」


そんな根拠のない過信は捨て、常に警戒心を持ち何事も自ら考える癖をつける。


自分で判断しているつもりでも、なんとなく周りに流されて…なんて事はありませんか?


先の衆院選での民主党大勝なんかは、ある意味国民の大多数がメディアに洗脳された結果といっても過言ではないでしょう。


かくいう王さまも、全て自分の意思に基づいて物事を判断しているとは言い難いのですが、


日頃から、報道や人の意見は鵜呑みにしないよう心がけているつもりです。


みなさまも、自分を見失うことのないよう十分気をつけて下さいませ。


この王さまの言葉であっても、絶対正しいと言うことはありませんよ(笑)



最後に、マインドコントロールを題材にした小説をひとつご紹介しておきましょう。


内容はかなりエログロなので万人にオススメすることはできませんが、


リアルな洗脳の手口が赤裸々に描写されていて、自己防衛の糧になるのではないかと思います。


興味のある方は是非(*・ω・)ノ


カリスマ (上)/新堂 冬樹
¥1,680
Amazon.co.jp

カリスマ (下)/新堂 冬樹
¥1,680
Amazon.co.jp