先日、大阪ミナミの繁華街でむごたらしい通り魔事件が発生しました。


何の罪もない2人の方の命を奪った磯飛京三容疑者は、


「人を殺して死刑になりたかった」


と身勝手で良心のかけらも感じられない供述をしているといいます。


秋葉原や土浦で凶行に及んだ加藤智大、金川真大両死刑囚も同様でした。


さらに、こんなニュースも。


大阪市の男、22歳女性刺殺後、飛び降り自殺

 13日午後0時10分ごろ、和歌山市神前のカーテン販売店「スミコウカーテン神前店」で、従業員の藤井茉登佳さん(22)=同市湊=が男に刃物のようなもので刺され、約1時間半後に搬送先の病院で死亡した。藤井さんを刺した男は現場から逃走。約700メートル離れた病院の職員寮から飛び降り自殺を図り、間もなく死亡が確認された。


<通り魔か>女性が男に胸を刺される 東京・目黒

 警視庁などによると、15日午後5時50分ごろ、東京都目黒区上目黒で、女性が男に胸を刺されたと通行人から110番があった。女性は20代といい、重傷とみられる。意識はあるといい、搬送先の病院で治療を受けている。男は現場から逃走したとみられる。


…こんな異常な犯罪が次から次へと発生するような世の中って、ちょっとおかしくないですか。


冒頭の事件に関して、大阪府の松井一郎知事は、


「死にたい言うんやったら自分で死ね。 自分で人を巻き込まずに自己完結してほしいですね。」


と発言し、一部ネット上で賞賛の声が上がっているようですが、


そんな単純な感情論で済ませてしまっていいような問題だとは思えません。


もちろん、このような人倫にもとる鬼畜のような犯罪者どもをかばい立てするつもりはありませんし、


遺族や故人と縁のあった方々にとっては、殺しても殺したりないくらいの憎悪を禁じ得ないでしょう。


ですが、このようなモンスターが産み出されてしまうのは、


日本の社会が病んでいるからに他ならないのではないでしょうか。


私は1975年生まれで、ちょうどバブル景気とともに成長した世代なんですが、


当時の世の中には活気に満ちていて、こんな殺伐とした事件はほとんどなかったように思います。


それはひとえに、雇用が安定し、社会全体に明るい未来が広がっていたからじゃないかと。


実際、私の家庭はさほど裕福な方ではありませんでしたが、


父が会社員、母が専業主婦で、妹と2人何不自由なく育ててもらえました。


それが、バブル崩壊以降現在に至るまで、日本経済は低迷の一途をたどり、


企業は収益確保のため、経営の合理化を一段と推し進めていった結果、終身雇用制度が崩壊。


さらには、新採抑制で若者の雇用の場は奪い去られ、中高年はリストラの影におびえ、


働き盛りの世代であっても、長引く不景気で低賃金に苛まれ、結婚や子育てもままならない始末。


多くの国民が将来に希望を見出せず苦しんでいるというのに、


肝心の政治家は問題の先送りと政争に明け暮れるばかりで、一向に明るい日本の将来像を描けずにいます。


どうでしょう?


繰り返しになりますけれども、問題の病巣は腐敗した世の中にあるような気がしませんか?


だからといって、その罪を軽んじるわけではないですが、問題を狂った個人の暴走としてではなく、


もっと大きな観点で捉える必要があるのではないかと思います。


以上の理由から、私は府知事の発言には賛同できかねますね。


この荒んだ社会をどうすべきか考えるのが政治家の役割じゃねーのか?

首長がパンピーと同レベルで物事を語ってんじゃねーよ(#゚Д゚)ゴルァ!!


…まあ、地方レベルで論じる問題とは思いませんが、


いずれにしても、政治家にはもっとこの国をなんとかしようという気概を持っていただきたいものです。



今日は柄にもなく、大仰な話題を真面目に語ってみました。


お見苦しい点が多々あるかと思いますが、ご容赦くださいませ。