羽生選手の北京でのフリー『天と地と』が終わってからもう1ヵ月が経つんですね。
なんだか日に日に実感が薄れていってます。
思えば、ショートの冒頭の4Sが跳べなかった瞬間から、私はずーっと現実の世界に自分がいないみたいな感覚に陥っているのかもしれません。
あの瞬間、
「あ、これは夢だわ。私は何か悪い夢でもみているんだわ。これは現実じゃない。こんなことあるわけない。目が覚めたら本番が始まるんだよ」
と思ってました。
そして1ヵ月が経ち、
「え?あれ?
北京五輪って終わったの?
本当に開催されたの?」
という気持ちでいるというのが本音です。
・・・あぁ、現実は厳しいね。
(4A認定おめでとうという気持ちもあるんだけど、怪我してたのに滑り切って素晴らしかったねという思いもあるんだけど、なんだかずっと気持ちが上がってこないよ。戦争も始まっちゃっていよいよ何が現実のことなのか。心も体もどこに向かって行けばいいのかわからない感じ)
あと2週間くらいで世界選手権も始まる予定ですが、羽生選手のいない試合は自分の中では「あったのかなかったのかよくわからない」記憶になっちゃうんですよね。
羽生選手はどんな気持ちでいるかな?
羽生選手が初めて全日本を欠場したとき。
2016.12.21 フジテレビ『ユアタイム』より
応援して下さっている皆さま
スケート関係者の皆さま
スポンサーの皆さま
メディアの皆さま
そして全日本フィギュアスケート選手権大会を楽しみにして下さっている皆さま
ご心配とご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありません
今は安静加療に専念し体調をしっかりと戻していきたいと思っております
というコメントを発表しました。
思えば、あの時も私は「これは悪い夢に違いない!」って思ってめちゃくちゃ落ち込んだんですよね。
これだけ全方向に丁寧なお詫びの言葉を述べるって、相当本人も落ち込んでたでしょうし、一番ツラいのは羽生くんだよねと自分を納得させ、私は自分の日常生活にムリヤリ戻ったんでした。
あれから怪我で何度も大きな大会を欠場している羽生選手なので、私はいつしか羽生選手の不在に鈍感になってしまったというか、「無理しないでくれてよかった。しっかり休養して早く怪我を治してね!元気になればまた会えるね!ずっと待ってるよ!」とわりと前向きに思えるようになった部分もあるんですよね。
でも本人はきっと今も(あえてあそこまでの言葉にして発表はしなくても)全方向に申し訳ない気持ちでいるんだろうな。
引退するのだっていろんな方面の方々のことを考えると迷いもあるかもね・・・(知らんけど)
けど(不条理なことばかりでもうやってらんないから)「辞めまーす!あとは若い人たちで仲良くやってってください!」なんてスッとは言えないだろうな(知らんけど)
『収入激減・次期エース不在』とかいう記事もありましたけど、これは『スター不在』の間違いですよね。
日本男子には羽生選手の他に五輪メダリストが二人もいるんだから“エース”の役割りはその子たちに任せるとして・・・でも“スター”となると話は別で、記者さんもカメラマンさんもテレビ局も、誰に稼がせてもらっているかは当然わかってるわけで。
(北京五輪直後に姉が電話してきて「昨日本屋に行ったらスポーツコーナーが全部羽生くんだったよ!スターだもんしょうがないよね!」って笑ってたくらいww)
でも笑ってばかりもいられません。
(ワハハー!羽生くんがいなけりゃスポンサーも視聴率もガタ落ちよー!なんてただのファンが偉そうに言うことじゃないもんね・・・でも言うけどww)
いつか(そう遠くない未来に)羽生選手が現役を引退したら、「やったのかどうか」曖昧な記憶しか私には残らない試合ばかりになって、新聞や雑誌の露出も減って、(悪い夢みたいな)淋しい現実を生きていくことになるんだろうな・・・。
(いや、試合に出なくてもスターは輝いちゃうんだろうけどww あるいは札幌まであと8年現役続行という現実もあり得る!?)
許容量を超える痛み止めを打って「報われなかった」と泣いていた羽生くんの姿、あれも夢だったらいいな、と思いながら毎日を過ごしています。
他の試合だったら棄権するような怪我だったのに、死力を尽くして滑り切ったんだから、夢だったらいいのになんて言っちゃいかんね。
m(__)m
また目の覚めるような夢の続きをみせてください。