昨夜発生した滋賀県彦根市内の交番内での41歳警官の射殺事件。

 

滋賀・彦根の交番で警官撃たれ死亡=19歳同僚、身柄確保-拳銃持ち一時逃走 - Ameba News [アメーバニュース]
https://news.ameba.jp/entry/20180411-998/



下のリンクは日付の変わった深夜に書いたブログ。
 
このブログを書いている段階で加害者である19歳の警官の身柄は確保されていた。

 
いずれにしても周辺住民が外出をしない時間帯である深夜に身柄が確保できたため、今のところ今回の滋賀県警の対応についてテレビや新聞でも問題視していないようだ。
 
だが、個人的な見解を言わせてもらえば、実弾数発がまだ装填されたままの拳銃を所持した殺人犯が街をうろついているのにも関わらず、警察による容疑者の顔写真公開を伴う指名手配と周辺住民に無用な外出を控えるよう注意喚起が行われなかったことは大きな問題だ。
 
それだけではなく、今回の事件は他にも警察組織の根幹に関わる大きな問題を残した。
 
簡単にすぐ思いつく分だけ列記してもこれだけある。
 
・これまでも大きな問題となっている先輩警官による部下や後輩への日常的なパワハラであり、過去再三再発防止に努めると会見しているが何一つ問題は解決されていない。(今回の犯行動機は41歳被害警官による罵倒)

 

 

・人は日常的にパワハラを受けて怒りやストレスが蓄積しても簡単には人を殺さないが、今回の加害者である19歳の警官は自身の生命に最低2ヵ所を銃撃し射殺した。
そもそも加害者は警察官として相応しい人間だったのか疑問が残る。
 
・怒りに任せ簡単に銃を使用し人を殺害するような精神的に未熟な未成年に銃弾の装填された拳銃を日常的に携帯されることは本当に適切だったと言えるのか。
 
・普通はよほど頭に来ても簡単に人は殺さないが、今回加害者となった警官はそうではなく、おそらく成人になるまで事件は起こさなかったとしても、遅かれ早かれ同様の事件を起こしていたと思われる。
そのような人間を簡単に採用してしまう採用基準に問題は無いのか。
 
・仮に万一人間性に著しく問題がある人物や精神的に情緒が不安定になりやすい、素行に問題のある人物を採用してしまったとしても、そういう人物が現場に出ないようするための措置として、単なる研修機関ではない警察学校という制度があるはずだが、その機能がまったく果たせていないのではないか。
 
・殺害状況から19歳の警官の犯行であることは火を見るよりも明らかだったにも関わらず、警察発表はあくまで41歳の警官は射殺されたと思われ、事情を知っていると思われる19歳の同僚警官の行方を捜しているとどめた。
本来は実弾数発が装填されたままの拳銃を所持した殺人容疑が濃厚な容疑者が逃走中なのだから、仮に身柄を確保したのち万一犯人出なかったとしても顔写真付きで指名手配しマスコミに公表し、周辺住民には無用な外出は控えるなど注意喚起するべきだった。
 

 

特に最後の問題は重要で、この事件の容疑者が身内の警官でなおかつ未成年でなかったならすぐにそうしていたはずだし、そうしないことは明らかに怠慢だ。
 
なるべく騒ぎが大きくなる前に19歳警官の身柄を確保し、都合の悪いことは表に出ないよう隠蔽する意図が裏にあったのではないかと思わざるを得ない。
 
おそらく今後未成年の警官の採用および警察学校での教育内容等、そして何よりも未成年警察官の拳銃所持について様々な議論があるだろうと思う。
 
いい加減テレビも大阪地検特捜部の捜査妨害にしかならないモリカケの検察・探偵ごっこのお遊びから卒業し、真に国から認可を受けた放送機関である責任を果たすべきだ。(テレビや国会で明らかになった事実は当事者しか知り得ぬ情報でなくなるため裁判での証拠採用が出来なくなるので今の野党とマスコミの検察・探偵ごっこは捜査妨害以外の何物でもない)
 
しかし、きっとこれほど衝撃な大事件であるにもかかわらず、おそらく会見では「誠に遺憾」「今後再発防止に努める」と話は終わり、テレビもすぐに検察・探偵ごっこを再開してしまうだろうと思う。
 
そう思っていたらもっと酷かった


謝罪の言葉はあったものの冒頭に挙げた警察組織のそもそも論的な恒久的な組織的問題点には一切触れず、故に再発防止に関する言及も一切無し

果たして、今後今挙げたような数々の問題が解決される日は訪れるのだろうか。