ラブストーリーとか1人の女性の自立とか成長の物語となるはずが、なぜか今年一番のホラー作品となってしまったTBSドラマ「きみが心に棲みついた」、通称「きみ棲み」

 

水着グラビアすら厳しい家庭で育ったから裸を見られるようで嫌だったと恨み言をいろんなメディアで事ある事に言いまくる吉岡里帆に強制ストリップ(どうみても拒否できるし見張りもいないから逃げ放題なのに最後は自分の意思でやったのだから単なるドMの変態にしか思えず自業自得な気がするが)や下着姿でのランウェイウォークが出来るのか?

 

そんなおかしな話題のなり方をしていたこのドラマ

 

 

結果的にはこうして地上波のドラマとしては許される範囲内でやるにはやったにも関わらず、今のところは可哀相なヒロインではなく、呪怨の伽椰子並みに好きになった男への執着心の強さから完全にサイコスリラーを通り越し、最初に書いた通り新たなJホラーの迷作と化し、ヒロイン小川今日子は呪怨の伽椰子、リングの貞子に次ぐ第3のJホラー・ヒロインと化しつつある

 

 

どんたけ執着心強いんだよ?気持ち悪い!怖い!胸糞悪い!とネットではヒロイン今日子の狂気に凍りつく視聴者が続出

 

とにかくヒロインが怖すぎると男女問わず批判が殺到、その批判はなぜかドラマ自体ではなくヒロイン今日子を演じる吉岡里帆に集中

 

 

いやいや、ドラマの中の話で演者の批判っておかしくない?

 

そう思うが、これって「ポケベルが鳴らなくて」でヒロインを演じた裕木奈江が日本中の女性からバッシングを受けたのに似ている

 

やはり今回も特にドラマ放映開始前から(というか昨年からか)の吉岡里帆への「ぶりっ子」「あざとい」という主に女性を中心としたバッシングとの負の相乗効果でドラマの視聴率からは考えられないくらい批判ばかりが高まっているところが裕木奈江バッシングとダブる

 

 

吉岡里帆、バラエティ出演でアンチ急増!? 心霊ドッキリに「キャラ崩壊」「あざといぶりっ子」 / サイゾーウーマン 2017.7.13

 

吉岡里帆はなぜ「ウザい」のか? アンチを刺激する理由を、プロ筆跡鑑定人が指摘!/ サイゾーウーマン 2018.2.6

 

遂には業界人からも批判が出てきたようだ

 

吉岡里帆、「胸糞悪い」「イライラする」と批判続出! テレビ関係者は「危険」と懸念 / サイゾーウーマン 2018.2.12

 

だが、ちょっと待て

 

本当に吉岡里帆の演技が悪いのか?

 

 

批判の内容は吉岡里帆の演技が大根だとか、セリフが棒読みだとか、そういう彼女の演技の問題点を挙げたものではない

 

つまり彼女自身の責任によるものではない

 

彼女の演技が怖すぎるというのは、逆にいえば「それだけ真に迫っている」ということなんじゃないの?

 

そもそも原作がそういう原作なんだから仕方なくない?

 

 

だとすると悪いのは彼女ではなく、そういう原作を選んだプロデューサーであり、それにGOサインを出した制作局長なんじゃないの?

 

ただ企画段階に責任を求めるべきでなく、あくまで現場の責任とするのが筋じゃないか、と言う人もいるかもしれない

 

百歩譲って責任は現場にあるとしよう

 

しかし批判の矛先は先ほども書いた通り、彼女の演技が大根であるとの批判じゃない

 

だから、悪いのは脚本家であり、演出家であり、吉岡里帆の演技にOKを出した監督なんじゃないんじゃないの?


この記事も読む限り、悪いのは演者サイドではなく制作サイドなのに、なぜ同じ業界人、同じ制作サイドの人間が手っ取り早く「目に見える者」である演者に責任を転嫁して吊るし上げるのかな?

 

吉岡里帆の演技に批判が続出 放送作家が懸念示す「危険です」 / livedoor NEWS


この放送作家は自分も業界人でしかも同じ制作サイドの仕事をしていて、俺なんかよりよほど分かっているはずなのに、なぜこんな見当違いの批判をするのか理解できない


こういうところが非常に日本人の悪いところ、悪しき慣習だと思う

 

今回の「きみ棲み」における吉岡里帆バッシングは「ポケベルが鳴らなくて」における裕木奈江バッシングと状況が非常によく似ている


どこがと聞かれたら、それは急激に人気が出た人気者を特に同性が妬みや嫉みから寄ってたかって大勢で叩いて黙らせるという日本人の悪しき慣習に基づいているという点がだ

 

裕木奈江バッシングは今ではハリウッドにも認められた彼女の演技力の高さにその理由があった

 

彼女の演技力の高さが逆に真に迫りすぎていて人の男を奪い振り回すヒロイン=裕木奈江自身という図式になってしまってしまっていた

 

特別美人でも凄く可愛い訳でもなく、どちらかというと陰があり地味めな彼女のそれでいてコケティッシュな彼女の魅力にやられる男達が殺到したことが、ドラマのストーリーと相まって【裕木奈江=カマトトぶってるくせに他人の男を平気で寝とる泥棒猫】として女性層の脳裏に刷り込まれてしまった

 

 

今回は吉岡里帆にそこまでの演技力があるとは思えないが、彼女の魅力にやられてしまう世の男が続出してしまっている状況下で、この韓国映画「猟奇的な彼女」を遥かに凌駕する猟奇性(猟奇的な彼女のヒロインはただのツンデレで猟奇性の欠片もないが)と狂気性溢れるヒロイン役に演者の吉岡里帆を重ねてしまっているのかもしれない

 

まあ、誤解を恐れずに言わせてもらえば、女は男にチヤホヤされる女が嫌い、この女性心理にたまたまこのドラマのヒロイン、そしてそれを演じる吉岡里帆がハマってしまっただけなのかもしれない

 

まあ、男の俺から見てもヒロイン今日子のような女性は気持ち悪い、気色悪い、気味が悪い、の3Kでノーサンキューだけどね

 

でも、性格はともかく、それが可愛い吉岡里帆だったなら、オールOKだ、すべて許すぜ!

 

……そんなところが、世の女性たちからすると気に食わないだろうね、きっと