○八月九日

快適なニセコ高原から蒸し暑い日高市へ


午前九時 小雨
本日、移動日。十川氏と住所交換と記念撮影をして別れる。十川氏はもう一泊してからのんびり帰ると言う。そう言って彼はレンタルのMTBに釣り竿をくくり付けて坂道を下りて行った。
 支笏湖を過ぎる当たりで、天気は大雨になり(どうもここら辺は雨が降りやすい地形になっているのかもしれない)、千歳市を抜けて早来町に差し掛かるあたりで急速に天候は回復した。 早来町といえば、酪農が盛んなところで知られているので、道の途中で搾りたての牛乳を飲ませてくれる売店が有る筈と思い走り回ったが、その道が裏道の為か売店はおろか民家もポツポツとしか建っておらず、諦める事にした。
 R36とR234を繋ぐ道道の途中で温泉があったのでそこでIっ風呂浴び、早来町内で昼食をとる。

JR石勝線に沿って北上、由仁町にてR274にスイッチ。どこかで大きな工事をしているのだろうか、大型ダンプとひっきりなしに擦れ違う。だが、不思議なのは対向するバイクの姿を見掛けないという事だ。やがて、道の両側は山勝ちな地形となる、直ぐ側を流れる川は夕張川。持ってきたツーリングマップでは福山から先の国道はダートになっていて、ニニウを経由して日高町へと道は繋がっていると記してあったので、気合をいれてアクセルを開けたが、そこから先は登坂車線まである立派な新道が完成していて、何のストレスもなく今日の目的地の『沙流川キャンプ場』にあっとい間に到着してしまった。
 気温は山間だというのに、三十度ちかくまで上昇。とにかく暑い!体をぶっ壊しそうだ。キャンプサイト内は広々として空いている。しかしテントを張る場所には芝生があり、バイクは進入禁止だという。だが相方を駐車できるスペースは車一台がやっと通れる程の車道があるだけ。ぽうぽう歩き廻って探したあげく、サイトの奥の奥の方に上が露出している場所を発見した。管理人にそこにならバイクを止めてもよいという許可を貰いテントを設営した。
 その際、フル積載のまま相方を走らせたら、必ずコケるだろうという程のマッドな箇所があったので、車道の上で荷物を解き、今回から採用したスキューバプロのキャリヤーを使って荷物をテント際まで運んだ。その楽なこと楽なこと!!今までは額に血管を浮かべて何往復もした荷物運びが一往復で済んでしまった。キャリヤー様様である。
 翌日は早く起きて、天気が良ければ『十勝岳』登山を決行するつもりなので、八時頃にはテントの中で横になった。 自分のいるスペースの周囲はドロでヌタヌタになっているので、他のキャンパーも来ず、とてもとても静かな夜となった。こんなに静かな夜は下北半島の『薬研キャンプ場」以来かもしれない・・・・・。

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