IG/ON    

    唐突だがこのレポートを作成している時、世間は年の瀬を迎えている
    と、去年のツーリングレポートの書き出しはこうだった
    今年も秋はいろいろと忙しくレポートに着手できなかった
    今日は晦日である、もう二日間しかない
    レポートを書くようになってから初めての年越し完成となりそうである
    さて。
    本筋にもどる事にしようか
    本格的なツーリングを始めてからはや七年目の夏がやって来た
    去年の下北半島で決意した北海道にいよいよ上陸である
    約束の地
    北の大地
    ミツバチ族
    アイヌ文化の神秘
    短い夏に放出される桁外れの子ネルギー
    優験の故郷
    三六〇度の地平線

    色々と北海道をイメージする言葉はある
    その未踏の大地を川崎党党員を自称する小生が『ZI』とともに北上する
    内地以上に多くのメディアからの情報が寄せられるのも
    単車に乗る人間がもっとも行きたい所の筆頭格も
    国内のなかで最も原生林が残っているのも
    最も多くの温泉が噴出している所も
    他を圧倒的に引き離して北海道である
    北海道が一種のリゾートブランドになっている感がある
    だから、夏のツーリングはあえてスポットの当たる事が少ない内地を走った
    だが、もう一通り走る所は走った
    西日本は春にまかせ、残りは蝦夷地である
    自分としてはI〇年かけてざっと回ってみるつもりである
    相変わらず、我が誇れる旅の相方『ZI』は元気である
    さて、荷物はまとまった。後はエンジンに大を入れてやるだけである