千葉野島崎 
自宅から90キロ少々でたどり着ける、一年中暖かいところ。(取材日詳細不明、恐らくZ1購入直後1992年秋ごろと思われる)
ツーリング原点が此処である。 十数年前、世に生を受けたばかりのゼファー400を駆って、今では信じられないくらいドキドキしながら向かったものである。「この道はあってるだろうか。何時間くらいで着くのだろうか」と、地元千葉県内を移動するだけで一つの立派なツーリングだった。今は、ワンタンクで深夜の南房総を走り抜けるときに、休憩で立ち止まるか春先のあったかい時にフラッと出かけるときの行き先になるくらいである。
でも、数時間走ればたどり着ける、一年を通して雪の心配をすることのない道中、そこにある野島崎灯台はワタクシメにとって重要なランドマークである。
千葉 犬吠崎
元旦、平地では最も早く初日の出が拝めるところ、そして黒潮が沿岸を流れている。(取材日詳細不明、1992年若しくは1993年真冬満月の夜中だと思われる)
よく行く時期は、気温が10度を下回る真冬の夜。そして、天空には満月が銀色に輝いている時である。春先の日中も悪くは無いのだが、いかんせん観光客が途絶える事が無い。だから、一人黄昏る事も出来ない。やはり、真冬の深夜満月の夜が一番よい。
誰も居ないし、その時期の月は夏の太陽と同じような高い位置にあるので影も短い。街路灯のない所では、無灯火にして走るとまるで真夏の真昼の田舎道を走っ ているような幻覚に襲われる。それが、気持ち良いのだ。
茨城 筑波山
利根川を渡れば見えてくる、自宅から最も簡単にいける山らしい山。 頂上の眺望最高。(取材日詳細不明、平成4年の真冬と思う)
ここも、時期は暑くない時がよい。 真夏の筑波サーキットにレース観戦へ行った時は、正に逃げ場のない灼熱地獄そのものだった。この頃は口ひげを生やしていたんだな~。 山周辺の道路は、交通量も比較的少なく、入り組んではいるが、周りに高い山がないので、利根川を渡る頃にはもう山容が見えてくる。シンボルマークとなる山がない千葉県人にとっては、県が持つイメージでは、どんぐりの背比べ的、「チバラギ」というネーミングで一緒にされている茨城県だがこの山があり、本格的な温泉の多さか言っても、茨城県の方が一枚上手である。
山頂の駐車場までの筑波スカイラインは、鼻くそワインディングで、楽しむもへったくれもないのだが、ここを通過しないと満足に一服できないし、山頂に通ずるロープウェーにも乗れない。山頂には大岩があり、足場は悪いが歩き回る事は出来る。遮るような障害物は何一つ無い。 駐車場の片隅にはB級スポットが泣いて喜びそうなガマの油売りを実演販売する売店や土産物屋がある。ここで、買い物した事は一度もない。
奥多摩湖周辺
東京都の奥座敷、温泉有りワインディングあり、四季を通じて移ろう自然が色濃い。(1993年9月26日)
ワタクシメは10数年前の学生時代は、八王子に一人暮らししていた。その時、地元の友人(八王子)に連れられて初めてワインディングと言うものを体験したのが、奥多摩周遊道路(当時奥多摩有料道路)だった。その時は中型二輪しか持ってなかったので、JOG50でガスケツを気にしながら通ったものである。
奥多摩湖へのアプローチは、五日市市から檜原村経由で、奥多摩周遊の風張峠から、湖を見下ろしながら。あるいは、R20で大月まで向かい猿橋からR139で松姫峠経由で、逆方向から向かう方法が、いまワタクシメがとっているルーティングである。
現在、松姫峠近辺は大規模なダム工事をしていて、行く度に沿道の景色が豹変するので戸惑う事が多い。時には、時間制限つきの通行規制もシバシバある。峠の前後に立派な道路が伸びて、きているからダムの完成の暁には、旧道として今以上に荒れ果ててしまうのではないだろうか。
そして、何時も立ち寄っている「陣屋」という食堂で一服し、帰り道はR411で大菩薩ラインを西進する。ここからは、松姫でたまったストレスを発散するスペシャルステージとなる。
高速コーナーとZの5速で丁度吹け切るストレートが美味しいところだ。このルートの最高地点、柳沢峠は真冬の晴天時は富士山が見える峠でもある。最近、トイレが改装され水洗の立派なものに変身した。
それまでは、ボットンで気温が低いのに中に入ると鼻がモゲル程の悪臭が立ち込めていたのが、今となっては懐かしい。
そこから先は、えんえん下りのヘアピンと高速コーナーがずっと続く、しかし、日曜日はここは夕方になると観光帰りのマイカーや観光バスで流れが悪くなる。
取材日時2005年4月10日
久しぶりにまじめに奥多摩へ出かけた。目当ては桜の花見である。しかし、東京都内の桜はとっくに終わっているというのに、ここはまだまだこれからという時期であって、かなりがっかりしてしまった。同じ東京都内でも都心と奥多摩地方ではかなりの季節のずれがあることを実感。 奥多摩湖畔で一服。梅雨の季節前ということで、水の透明度はかなり高い。
しかし、ここの湖一帯は、周囲殆どが急な崖に囲まれているので、横になってゆっくりと休むことが出来ない。
奥多摩に来るといつもこの橋が見えるところで休んでいる。
橋の上を峠小僧のバイクやら、釣り人と思われる人影がひっきりなしに行き来する。
湖を離れ、塩山に移動。
桜の花は全然でであったが、桃の花が咲き始めていた。
携帯カメラゆえ、写真の仕上がりにかなりの不満が残る。
桜ではない。よく似ているが桃の花だ。
携帯カメラで撮影したところ、ピントが全く合っておらず、フォトショでムリクリにシャープネスさせた。結果この有様である。
やはり風景写真はいいカメラを持っていかないと、満足な仕上がりは期待できないという事か。今回はネタが他に無かったのでとりあえずUPしてしまったが・・・・・。
カメラ付き携帯の性能は、あくまでもスナップまでで、風景写真をとる時は、デジカメか銀塩でしっかりと撮ったほうが、あとあと人に見せても恥ずかしい思いをしなくて済むというのも今回のツーリングでは収穫の一つだったと思う。
久方ぶりにツーリングらしいツーリングをさせた相方壱号機だったが、やはり長年のブランクは否めない。あまり調子がよくなかった感じがする。だが長年患っていた極悪燃費も解消され、ガソリンの消費に神経をすり減らす事から開放されたのは大きな進展だった。
山梨 富士5湖周辺
賑やかな観光地ではあるが、そこまでの道志街道や富士山西側の国道は景観雰囲気共によし。(取材日、2001・3月19日)
ここも、訪れるのは夏以外の季節になる。山がちな地形なのに、雪の心配が余りないのがここの特徴である。雪が降るのは富士山の頂きだけが多い。アプローチは、中央高速を相模湖で降りて、道志街道で山中湖へと向かうのがワタクシメの一般的なコースである。
峠らしいものも、ワインディングもなく平凡な田舎道である。でも、チョット前まではダートもあったせいか休日も時間帯を選べばストレスなしで通過する事ができる。
でも、こう言う所で何故か、草葉の陰で白バイがカモを待っていることが多い。注意されたし。
富士五湖近辺は、言うまでもなく観光地化されているので、一服以外に用事はない、近くで静かなところと言えば、精進湖か本栖湖辺りがいい。
でも最近は渇水状態が酷く、何時行っても汚らしい湖底を晒した風景しかない。これも、何かの地殻変動の前触れか。以前には異常増水騒ぎがあったし・・・。
その後は本栖湖を過ぎて、身延方面に時間の余裕があるなら行くもよし、本栖湖手前で富士宮方面へR139に入って左手に富士山を見ながらの高速移動もいいかも。どちらも走るにはストレスは感じないのだが、身延ルートは清水市まで行ってしまうので、日帰りにしてはハード。富士宮ルートはR139の前半はもと有料道路だったので快適そのものしかし後半は混雑する富士宮市を通過するので、時間のロスは大きい。
そこで、富士宮市入ったらそのまま南下し上井手というところで「新5合目」へ向かって走ると、渋滞にさいなまれる事無く御殿場方面に抜ける事が出来る。ただし、非常に標高の高い所を通過するので、秋~冬にかけては路面凍結が著しい。詳しくは次のページで。
箱根 ワインディング天国、温泉天国。一年中遊べる所。(取材日2001年3月初旬)
ここは、幼少の頃から家族旅行にきているだけあって、最もなじみが深いところである。そして、関東近辺では雪さえ降らなければ一年を通してツーリングできるエリアである。そこから更に足を伸ばさなければならない伊豆半島は、日帰りは厳しいが、ここなら早起きして出発すれば温泉に入って帰ってくることも可能である。
ここも、夏は外している。夏に来るのは夜中だけ。やはり平日か、季節の変わり目が美味しい。
アプローチは往路はいつも第三京浜~横浜新道、西湘バイパス。箱根湯本からは、交通状況に応じてR1か箱根新道のどちらかを走る。
小涌谷温泉で大湧谷方面か、芦ノ湖方面かに分かれる。大概は、交通量の比較的少ない大湧谷経由で湖尻まで抜け、一服した後再び湖を背中に仙石原に向かって走り、乙女峠をパスして、御殿場から東名に乗って東京である。仙石原から乙女峠を抜けて眼前に御殿場市を見るなら、断然ナイトランがよろしい。その夜景の美しさたるや、感動ものである。
甲府の夜景もいいが、御殿場の夜景はバックに富士山があるので、市街地の奥の方は空の方へ広がってるように見え、至極幻想的である。